おすすめ曲
American Girl
『Tom petty & The Heartbreakers』(1stアルバム/1976年)、収録曲。
「クラシックロックのスタンダード」と称されるほどロックのお手本的名曲!
アップテンポなギターリフは全てのロックファンの気分を爽やかに高ぶらせる名ギターリフであり、The Strokesが「Last Night」という曲で「American Girl」のリフをパクったと明言している。
このことを聞いたトム・ぺティは怒るどころかあまりにも正直すぎて爆笑したという。
トム・ぺティ曰くこのギターリフも彼が敬愛するバンドのバーズやボ・ディドリーのオマージュであると言っている。
ローリング・ストーン誌の『オールタイム・グレイテスト・ソング500』(2021年版)では169位にランクイン。
またこの曲は彼らの代名詞的曲であり、Live Aidでもこの曲を演奏している↓
Live Aid 1985 ver.
Refugee
『Damn the Torpedoes』(3rdアルバム/1979年)、収録曲。
タイトルを直訳すると「難民」。
トム・ぺティ・アンド・ザ・ハートブレーカーズで一番の名曲と言われている。
マイナー調のロック曲であり、トム・ぺティの勇猛で哀愁を感じさせるシャウトが心に残る。
作曲をしたのはトム・ぺティではなく、バンドメンバーのマイク・キャンベル。
トム・ぺティは歌詞とアレンジを担当したが、何度もレコーディングしなおしたためマイク・キャンベルは2日間別の街に飛び出てしまったという。
しかしこのような過程を経てバンドを代表する名曲が生まれた!
USビルボードホット100で15位を記録した!
The Waiting
『Hard Promises』(4thアルバム/1981年)、収録曲。
バンド史上最もポップで爽やかなフォークロックソング!
タイトルの「The Waiting(待つこと)」とはロック史に残るレジェンドボーカリストであるジャニス・ジョプリンの「ステージに立つことが大好き過ぎて、それ以外の時間はステージに立つまでの待ち時間」と語ったことからインスピレーションを受けたという。
また『ザ・シンプソンズ』のエピソード『ホーマーのピストル大騒動』(S09E05)でこの『The Waiting』が流れていたのがきっかけで筆者はこの曲が好きになった。
他にもマイケル・ジョーダンがNBAに復帰するというニュースを1995年にシカゴのテレビ放送した際もこの曲が使用された!
USメインストリームロックチャートで1位を記録した!
USビルボードホット100で19位を記録した!
Free Fallin’
『Full Moon Fever』(1stソロアルバム/1989年)、収録曲。
トム・ぺティ史上最も売れた曲!
バラード調フォークロックの楽曲であり、ELOのジェフ・リンとの共作である。
心を落ち着かせたいときはこの曲が一番おすすめ!
同業者からの評価が高く、ルー・リードは1989年の楽曲の中でこの曲が1位だと称賛した!
USメインストリームロックチャートで1位を記録した!
USビルボードホット100で7位を記録した!
I Won’t Back Down
『Full Moon Fever』(1stソロアルバム/1989年)、収録曲。
タイトルと直訳すると「私は引き下がらない」という言葉で文字通り諦めないことを歌った曲。
それゆえ曲としてメッセージが直接的すぎるため、シングルとして売るかどうかはトム・ぺティは迷っていたという。
この曲はトム・ぺティがジョージ・ハリスンと一緒にスタジオで演奏していた時に、風邪で喉の調子が悪かったトムに気づいたジョージが急いで生姜を買ってきて鍋で煮込んで、その蒸気をトムに吸わせたときに思いついた曲だという。
ジョージ・ハリスンの諦めない心が名曲を生んだのであった。
ただ作曲クレジットはELOのジェフ・リンとの共作である。
USメインストリームロックチャートで1位を記録した!
USビルボードホット100で12位を記録した!
また2015年1月にサム・スミスの大ヒット曲「Stay With Me」が「I Won’t Back Down」のメロディと類似していることから、「Stay With Me」の作曲クレジットにトム・ぺティとジェフ・リンの名前が加わった。
トム・ぺティは「サム・スミスが悪意を持って盗作したわけでなく偶然であった」ことを明言しており、サム・スミスも「作曲するまでに「I Won’t Back Down」を聞いたことが無く、リリース後に曲を聞いて類似性に気づいた」と語った。
通常トム・ぺティは楽曲をパクられても笑ってすますが、この曲に関してはELOのジェフ・リンやジョージ・ハリスンも作曲に関わっていたためこのような対応をしたと思われる。
Mary Jane’s Last Dance
『Greatest Hits』(ベストアルバム/1993年)、収録曲。
この曲は「メリージェーン」という女性について歌った曲であるが、「Mary Jane」とはアメリカではマリファナ(大麻)の隠語であることからドラッグについて歌った曲ではないかと言われている。
しかしトム・ぺティと共に作曲したマイク・キャンベル(バンドのギタリスト)は「ドラッグについて歌っているかもしれないし、もしかしたらただのラブソングかもね。」と煙を撒いている。
この曲のMVは死体安置所の助手をしているトム・ぺティがキム・ベイジンガー演じる美しい女性の死体を持ち帰って彼女が生きているかのように振舞うという猟奇的なものとなっている。
1994年MTVアワードにてこのMVは最優秀男性アーティストビデオ賞を受賞した。
USメインストリームロックチャートで1位を記録した!
USビルボードホット100で14位を記録した!
また2006年にリリースされたRed Hot Chili Peppersのヒット曲「Dani California」がこの「Mary Jane’s Last Dance」と類似していることが指摘された。
しかしトム・ぺティは「悪意をもって盗作していないことは明らか」だと何も訴えを起こしていない。
おすすめアルバム
『Tom petty & The Heartbreakers』(1stアルバム/1976年)

『Tom petty & The Heartbreakers』(1stアルバム/1976年)でこの作品を最高傑作に挙げる人が多い。
しかしこのアルバムを発表された当初はアメリカではヒットしなかったが、バンドがイギリスでツアーを行った結果UKアルバムチャートで24位まで上昇した。
その後イギリスでのヒットを受けてアメリカでも徐々に人気を集めて、1978年に最高55位を記録して最終的にゴールドディスク(50万枚以上セールス記録)に認定された。
当初アメリカで売れなかった理由として推定できるのは、新しい要素が複雑に絡まり過ぎたことだと思う。
アルバムの楽曲の雰囲気は統一されておらず、60年代の古き良きロックを当時アメリカではほとんど浸透していなかったパワーポップやAORのサウンドや構成に当てはめていた。
そのため当時のリスナーはこの音楽を上手く言葉で形容することが出来ず、メディアによってRamonesのようなパンクに分けられたこともあった。
今ではアメリカのギターロックを代表する名盤の一つとして語り継がれている!
『Damn the Torpedoes』(3rdアルバム/1979年)

『Damn the Torpedoes』(3rdアルバム/1979年)は、バンド初の商業的成功と批評家からの絶賛が両立したアルバム!
1970年末は音楽史において重要な転換期であった。
ニューウェーブ、ディスコミュージック、AOR、ヘヴィーメタルなどの新ジャンルがチャートを席巻するようになり目新しさというものがより注目される時期であった。
そんな時代の中でトム・ぺティは60年代の古き良きギターロックをベースに男臭さと都会のオシャレさを両立させたサウンドを形成!
目新しさが注目される時代の中で『より良いメロディ』という芯の部分のみで聴衆と批評家たちを唸らせた!
それゆえ多くの人がこのアルバムを最高傑作とあげることが多い!
USビルボード200にて2位を記録!(※7週間もチャートで2位を記録していたが、同時期にピンクフロイドの名盤『The Wall』が1位に居続けたため1位になれなかった...)
ローリング・ストーン誌のThe 500 Greatest Albums of All Time(2020年改訂版)では第231位にランクインした。
『Hard Promises』(4thアルバム/1981年)

『Hard Promises』(4thアルバム/1981年)は
前作の『Damn the Torpedoes』(3rdアルバム/1979年)が大成功を収めバンドは一躍有名となり、レコード会社は本作をスーパースター価格で売ろうとした。
※当時のアメリカのレコード会社では売り上げが保証されているスター級のアーティストに対しては値上げをするのが普通であった。
しかしトム・ぺティはこの方針に最後まで反発した結果、本作は通常の価格で販売されるようになりリスナーたちはトム・ぺティの真摯な姿勢に感銘を受けた。
またこのアルバムをレコーディングしていた1980年、トム・ぺティはジョン・レノンと同じスタジオでレコーディングをすることがわかり大変喜んでいたが、スタジオに来訪する前にジョン・レノンは殺害されてしまった...
それゆえトム・ぺティはこのアルバムのLPに「We Love You JL」と刻んで発売している。
このアルバムではフリート・ウッドマックのスティーヴィー・ニックスがバックコーラスで参加している。
バラード調の穏やかなポップソングが多いため聞きやすく、初心者におすすめのアルバム!
USビルボード200にて5位を記録!
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