全てはここから始まった!!トレイとマットが初めて手掛けた長編映画を紹介!
と『サウスパーク』の作者であるトレイとマットが製作・出演してきた映画を今まで紹介してきたが、今回でついに最後の作品を紹介する。
その映画とは『カンニバル! THE MUSICAL』(1993年)
この映画は1993年、当時コロラド大学ボルダー校に在学していたトレイとマットが大学の春休みに製作した学生映画。
アルファード・パッカーという実在の食人事件の犯人を題材にしたイカれたミュージカル作品。
しかしこの映画はトロマ・エンターテインメントというC級映画専門の配給会社にビデオ化の権利を100万ドルで売却された!
↓詳しくはこちらの記事で!
学生映画なのに約1億円の価値があるとも言える映画。
はたしてどんな映画なのだろう?
あらすじ
この映画はアメリカで唯一食人の容疑で有罪判決を受けた”アルフレッド・パッカー”の実話をもとに製作されている。
物語は有罪判決を受けたアルフレッド・パッカー(演:トレイ・パーカー)が事件を回想することで始まる。
アルフレッド・パッカーはユタ州の鉱山労働者グループの一員であり、相棒の馬”リアン”と仲良く暮らしていた。
しかしグループの一人が新たな金鉱山を求めてコロラド州にある”ブリッケンリッジ”を目指す人を募集した。
あらかじめ決まっていた案内役のラッキー・ラリーは雷に打たれて死んだため、コロラドで働いたことがあるパッカーが無理やり案内役に抜擢される。
しかし集まったのはたった6人。
- 発起人でありモルモン教司祭の”シャノン・ウィルソン・ベル”
- 無理やり案内役になった”アルフレッド・パッカー”
- 父親に無理やり行かされた”ジェームズ・ハンフリー”(演:マット・ストーン)
- 新天地で女を求めた”ジョージ・ヌーン”(演:ダイアン・ベンチャー)
- 皮肉屋の”フランク・ミラー”
- 楽観的な”イスラエル”
の6人だけだった。
6人でコロラド州にある”ブリッケンリッジ”を目指すが、彼らには想像を絶する恐怖が待ち受けていた!
見どころ
いきなりサウスパーク節が炸裂!!
映画開始1分で「あっ、これトレイとマットが作ったな?!」とわかるような演出がなされる。
映画開始直後に注意書きが出てくる。
「1954年に公開された本作は、ライバル作品に押されすぐに上映打ち切りとなり長く世に埋もれることになりました。しかし今回そのフィルムが再発見され最新技術により復元され現代によみがえりました。なお作中の残虐シーンは編集で削除されています。」
と出てきて本編スタート。
雪山で食人鬼が男の腕をもいで食べたり、もいだ腕で他の男を殴ったり、舌をかみ切ったりとやりたい放題!!
さすがトレイとマット!!
そう来なくっちゃ!
トレイとマットのマジ歌が聴ける!!
この映画はミュージカル映画!!
ほとんどの曲をトレイ・パーカー一人が作詞・作曲を手掛けている!!
またこの映画が貴重なのはトレイとマットのマジ歌が聴けること。
二人が歌うこと自体は「サウスパーク」では何度もある。
しかしそれは声優として声色を変えて歌っている。
今回の映画ではトレイとマットがしっかり歌っているのが聴ける!
普通に上手いのでリアクションに困った...!
またトレイとマットの親友であり現在はコメディ俳優を務めるダイアン・ベンチャーもかなり歌がうまかった!
一体どういうこと?日本人インディアン?!
作中には謎の部族、日本人インディアンが登場する!?
しかしネーミング的にPC校長が出てきて怒りそうなので、以下は日本ネイティブアメリカンと呼ぶことにする。
日本ネイティブアメリカンはネイティブアメリカンの部族衣装を身にまとい、日本語を話す。
あとテントに日の丸が描かれており、族長は日本刀の使い手であり空手の達人!
あと割と映画のオチに関わるような重要な役割を果たすので、注意してみてほしい。
この日本ネイティブアメリカンを演じたのは一体誰なんだ?!
答えはコロラド大学ボルダー校に交換留学で来ていた日本人学生たち!!
その中でも族長を演じたのはマキ・マサオ。
彼は今どこで何をしているのだろう...?
超意外な人物が映画に出演!?
なんとこの映画には・・・
トレイ・パーカーのお父さん、ランディ・パーカーが出演している!!
ランディ・パーカーは『サウスパーク』の大人気キャラ”ランディ・マーシュ”のモデルである。
その画像がこちら!!!
Real life Randy Marsh (Randy Parker, Trey’s dad)
髭の形は全く同じであった!
しかし年老いていたため髭はほとんど白かった...
若いときはもっと似てたんだろうな...
ランディ・パーカーは裁判長として出演し、映画の中とはいえ実の息子が演じる”アルフレッド・パッカー”に対して半笑いで死刑判決を言い渡す。
さすがランディ!
この映画を100万ドルで買った”トロマ・エンターテインメント”とは?
「そもそもこの映画を100万ドルで買う会社って何だよ?」って思う人もいると思う。
学生映画に1億ドル出すなんて割と頭おかしい(良い意味で。)
また良いように言うと、昔からトレイとマットの才能を見抜いていたという見方もできる。
その会社とは「トロマ・エンターテインメント」
あの『悪魔の毒々モンスター』シリーズや『キラー・コンドーム』・『カブキマン』で有名なC級専門映画制作・配給会社。
「トロマ・エンターテインメント」は一部マニアから熱烈な支持を受けている映画制作会社であり、あの関根勤も「トロマ・エンターテインメント」のファンとして有名だ!
というよりも関根勤は実際に『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く』に出演していいる。(あと安岡力也も...)
話を戻す。
トレイとマットはその後も「トロマ・エンターテインメント」と交流があり、同社の作品『テラー・ファーマー』にゾンビ役で二人とも出演している。
視聴するには?
現在U-Nextにて視聴可能!!
いくらトレイとマットが作っているとはいえ、学生映画を配信してくれるとはさすがU-Next!
またDVDも販売中!!
他にもトレイとマットの映画は盛りだくさん!
今まで紹介してきたトレイとマットの映画を改めて簡単に紹介します!
時代順に!
まずはサウスパークを製作する直前に公開された映画『オーガズモ』!
モルモン教の宣教師が結婚資金を求めてAV男優になって、ついでに本当のヒーローになる話!
次に1998年に公開された『ベースケットボール/裸の球を持つ男』
簡単に言えば「野球」+「バスケットボール」の架空のスポーツ「ベースケットボール」を考案しプロになった2人の元ニートの物語!!
その次はお待ちかね、1999年公開『サウスパーク/無修正映画版』
あのサウスパークがついに映画化!!
普段通りの暴走っぷりを映画で!しかもミュージカルになって楽しめる!!
最後は2004年公開の『チーム★アメリカ/ワールドポリス』
国際警察「チームアメリカ」は世界中のテロリストと戦う組織!!
しかしやっていることは有名なハリウッドスターの虐殺...
しかもラスボスが金正日!!
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