好きなものを全力で表現!最もシンプルで大切な魅力を持つ映画!
2015年はポストアポカリプス映画(文明崩壊後の世界を描いた作品)の傑作が2つ公開された。
一つは『マッドマックス 怒りのデスロード』
類まれな迫力を誇るカーアクションと重厚なストーリーで世間に大きなインパクトを与えた傑作。
評論家たちからも評価が高く、第88回アカデミー賞の10部門にノミネート、内6部門も受賞している。
もう一つは今回紹介する『ターボキッド』
- ストーリーは単純
- おまけに低予算
- いきすぎたゴア表現
- シンセバリバリのBGM
- 強烈な80年代臭
だがそれがいい!
トレンドや周りを気にせず、ただ制作陣が子供のときから好きだったものを映画にしたいという熱意が作品から溢れている。
面白い=新しい、とは限らない。
ただ好きなものを全力で表現する。
創作において当たり前のことの素晴らしさを再認識できる作品。
『マッドマックス』シリーズ、『グーニーズ』、『ネバーエンディングストーリー』、『ブレインデッド』が好きな人たちにおすすめ!
見るとタイムカプセルを開けるときのような興奮・ノスタルジーを感じられます。
※ただしグロいシーンが多少あるため、子供向けではなさそう...
あらすじ
核戦争で文明が崩壊、 あらゆるものが汚染された1997年、 水をめぐって争う猛者たちの巣食う荒涼とした野蛮地帯で キッドはBMXにまたがり、コミック「ターボライダー」を 人生のバイブルとして一人でなんとか生きのびていた。 そんなある日謎の少女アップルと出会い彼女に惹かれていくが、 水を牛耳る極悪首領ゼウスによって彼女が誘拐された! キッドは彼女を取り戻すため、正義の鉄槌をゼウスに下すため、 ターボライダースーツに身を包み、敵のアジトに乗り込むべくペダルを踏み込む―。
引用元:ターボキッド 映画(ビデオ) King Record Official Site
登場人物
キッド
if you then you don’t
— Turbo Kid (@turbokidfilm) April 11, 2018
don’t love deserve
me at my me at my pic.twitter.com/VAUamFguJT
本作の主人公。
見た目はジェシー・アイゼンバーグに似ているオタクっぽい少年。荒廃した世界で玩具やコミック・ガラクタをコレクションしながら暮らしている。
荒廃した世界で孤独だった彼は謎の少女アップルと出会い、徐々に心を開くようになる様は見どころ。ただターボライダーというヒーローにあこがれていたキッドが本物のヒーローへと変貌していく。
アップル
本作のヒロイン。
見た目はキュートだが不思議系ヒロインで言動が予想不能。
しかしなんだかそんな彼女が魅力的に思えてくる。それはおそらくキッドと唯一仲良くなれる存在だったから。荒廃した世界で孤独なキッドと仲良くなれるのは、普通の人なら難しい。
奇天烈で人懐っこいアップルだからこそキッドと仲良くなれたから。そんな気がする。
しかしそんな彼女の正体は・・・
ゼウス
#TerrorTuesday brought to you by the hands of Zeus & the feet of Skeletron 💀
— Turbo Kid (@turbokidfilm) January 12, 2016
Video captured by @horrormovieman101… pic.twitter.com/z8i6gHu0em
本作のボスキャラ。
何十人ものならず者たちを率いて水を独占する極悪非道の首領。
見た目は初老だが腕っぷしも強く非凡な科学力を持つ。
演じているのは『スキャナーズ』『トータルリコール』でおなじみのマイケル・アイアンサンド。
受賞歴
- 2015年 サンダンス映画祭 正式出品
- 2015年 SXSW映画祭 最優秀観客賞 受賞
- 2015年 ファンタスポア映画祭 最優秀作品・審査員美術賞 受賞
- 2015年 ブチョン国際ファンタスティック映画祭 最優秀監督賞 受賞
- 2015年 ファンタジア映画祭 最優秀カナダ映画 受賞
- 2015年 ヌーシャテル国際ファンタジー映画祭 最優秀作品賞 ノミネート
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