USインディーの至宝!Built to Spillを初めて聴く方へ!
バンド概要
Built to Spillは1992年にダグ・マーシュを中心にアメリカ・アイダホ州で結成されたインディーロックバンド。
Dinosaur Jr.やニールヤング、Pavementから影響を受けており、彼らのようなギターを激しめにかき鳴らしながらキャッチ―なメロディを歌うバンド。
バンドはダグ・マーシュのソロのような形態であり、アルバムごとにバンドメンバーを変えるため安定しない。
それにも関わらず普通のインディーロックバンドと比べると、バンドアンサンブルのクオリティーが高くて驚かされる。
また激しいギターロックサウンドとフォークソング・カントリーのような歌メロを混ぜた音楽性は後世のバンド(The Strokes、Modest Mouse、Death Cab for Cutie等)にも多大な影響を与えている。
おすすめの曲
『Car』
2ndアルバム『There’s Nothing Wrong with Love 』(1994)収録曲。
USインディー界でトップクラスの名曲。Built to Spillの青臭いファズギターソロがたまらない!
Dinosaur Jr.からの影響は感じるものの、Built to Spillの方が歌メロに比重が置かれている。
かといってギターの見どころがないわけでなく、間奏・アウトロにあるファズギターソロは耳にやさしい音色で、薄暗い青春のロックを体現しているように思える。
『Twin Falls』
2ndアルバム『There’s Nothing Wrong with Love』 (1994)収録曲。
クリスマスソングのようなポップソング。
たった2分足らずの曲だが、非常に印象に残る楽曲。
子供の頃の懐かしい思い出がよみがえるようなノスタルジーを想起させるので、何度でも聞いてみたくなる。
『Carry The Zero』
4thアルバム『Keep It Like a Secret』(1999)収録曲。
バンド中期の傑作。
メジャーデビュー後の楽曲で作曲センスそのままで音質も向上している。
出だしはコードをかき鳴らしているだけなのに、エモーショナルな疾走感が感じられ名曲の匂いがする。
そして案の定名曲!
『Strange』
5thアルバム『Ancient Melodies of the Future』(2001)収録曲。
かなりスローテンポな曲で、ギター伴奏とシンセサイザーのメロディがうまくマッチしている。
まるでオルゴールで聞かせるための曲をオルタナティブロック風にアレンジしたようだ。
一般的に2nd~4thアルバムまでの評価が高いため、相対的に5thアルバムは少し評価が落ちているが聞きやすい曲が多い。
『Fly Around My Pretty Little Miss』
5thアルバム『Ancient Melodies of the Future』(2001)収録曲。
Built to Spillの曲の中では異質で軽快なフォークソングのような楽曲。
あまりこのバンドの曲とは思えない雰囲気であり、2分30秒ほどの短い曲だが聞いておいた方がいいと思う。
おすすめアルバム
2ndアルバム『There’s Nothing Wrong with Love 』(1994)
インディー時代の傑作アルバムでほぼ捨て曲なし!
アメリカの音楽批評サイト『Pitchfolk』が選ぶ「90年代のベストアルバム100選」で24位にランクイン。
4thアルバム『Keep It Like a Secret』(1999)
メジャーデビュー2作目のアルバムでキャリアの中で一番キャッチ―さとオルタナティブギターロックのバランスが抜きんでている。
アメリカの音楽批評サイト『Pitchfolk』が選ぶ「90年代のベストアルバム100選」で41位にランクイン。
5thアルバム『Ancient Melodies of the Future』(2001)
前作と比べ少し評価は落ちるものの、聞きやすい曲が多い佳曲揃いのアルバム。
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