おすすめ曲
Busy
まだエモというよりハードコア色が強い彼らの初期の名曲!
Husker DuのサウンドにDesendentsの歌メロが融合したような楽曲。
歌詞の内容は精神疾患の友人を助けようとする男の心情を描いたもの。
Chesterfield King
タイトルのChesterfield(チェスターフィールド)とはタバコの銘柄。
ホームレスの女性と出会って、彼女にチェスターフィールドのタバコを手渡して始まる物語を描いた。
激しめのポップパンクのような曲調で、曲を推し進めるようなベースラインと明るく激しいギターサウンドが特徴的なパンクラブソング。
Condition Oakland
『24 Hour Revenge Therapy』(3rdアルバム/1994年)、収録曲。
子気味良い4分の3拍子のリズムで始まったと思えば、すぐに変拍子で4分の4拍子のゴリゴリのパンク調の楽曲に変わる。
この曲のテーマは「孤独とアーティストであることの難しさ」であり、これはブレイクがSwervedriver(スワーブ・ドライバー)やTreepeople(ツリーピープル)と言ったバンドに影響を受けたためであった。
また歌い方もTreepeople・Built to Spillでギターボーカルを務めるダグ・マーシュを意識したという。
また曲中にブレイクが敬愛する作家ジャック・ケアルックの詩集『ロンサム・トラベラー』に収録されている詩「レール・アースの10月」を朗読するサンプルを入れるなど実験性にも富んでいる。
Boxcar
『24 Hour Revenge Therapy』(3rdアルバム/1994年)、収録曲。
たった2分間の曲だが、ミドルテンポでポップで聴きやすいので初心者におすすめの楽曲。
パンクバンドが音楽業界でどのように売り出されるか、そのためにパンクロッカーがどんな態度をとっているかを皮肉った曲。
Accident Prone
『Dear You』(4thアルバム/1995年)、収録曲。
曲時間6分を超える大作であり、スローテンポでダイナミクス溢れる名曲。
曲がクライマックスに向かって盛り上がる様は、リスナーの胸の高なりと連動している。
シューゲイザーさながらのギターサウンドの重厚な厚みは、一言では言い表せない感情の重なりのようなものを感じられて、エモ・パワーバラードと呼ぶにふさわしい曲調になっている。
バンドの最高傑作として名高い曲。
Kiss The Bottle
『Etc.』(コンピレーションアルバム/1999年)、収録曲。
ファンの間では特に人気のある曲!
貧困層の白人男性の失恋を描いた悲しい物語のような歌詞。
日々の寂しさや苦しさのあまり恋人と向き合うのでなく酒に逃げてしまった男のみじめさや自己嫌悪を詩的に表現した曲で、Jawbreakerの方向性を決定づけた曲のように感じる。
At The Drive-Inのジム・ワードがこの曲をお気に入りかつ影響の受けた曲として挙げている。
おすすめアルバム
『24 Hour Revenge Therapy』(3rdアルバム/1994年)
2000年代前半エモの青写真ともいえるアルバムであり、最も感情に焦点を当てた作品!
『24 Hour Revenge Therapy』はプロデューサーにスティーヴ・アルビニを据えて制作されており、1993年5月中の3日間で録音が終わった。
またこのアルバムでは以前のようにブレイクのボーカルのみに焦点を当てず、他のメンバーのサウンドも注目されるようなサウンドメイクとなっている。(これはスティーヴ・アルビニがインスト主義(楽器の音を重視する)だったことにも起因する。)
またこのアルバムは1994年2月にリリースされた。(1993年10月にNirvanaの前座、その後11~12月にヨーロッパツアーがあったため、録音終了からかなり遅めのリリースだった。)
しかし同じ時期にGreen Dayが『Dookie』、約2か月後にThe Offspringが『Smash』をリリース、音楽業界でメロコア・ポップパンクブームが猛威を振るったため、このアルバムは商業的成功を収めることが出来なかった。
ただ同業のミュージシャンたちや批評家からの評価はかなり高く、一つ一つの楽曲の完成度の高さや詩的で言い表せないような感情の起伏などを描いた歌詞は後世のミュージシャンたちへ多大な影響を与えている。
上記で紹介した『Condition Oakland』や『Boxcar』以外にも、『Jinx Removing』という曲もおすすめでNMEが発表した『90 年代のエモソングベスト10』で第5位に選んでいる。
『Dear You』(4thアルバム/1995年)
メジャーデビューアルバムであり彼らのラストアルバム...しかしその影響力は計り知れない!
『Dear You』は1995年2月~3月の間にレコーディングされ、プロデューサーとしてGreen Dayのほとんどの大ヒットアルバムを手掛けているロブ・カヴァロを起用した。
レコーディングではベース・ドラムパートが3日間で撮り終えたが、ギター・ボーカルパートに関しては6週間ほどの時間を費やした。
ギター・ボーカルパートは多重録音してサウンドに厚みを持たせる目論見があったが、この録音方法に対してクリスとアダムは反対していた。
このアルバムの特徴としてボーカルのブレイクが以前のようなシャウトを控えて、落ち着いた歌唱法に変更したことが挙げられる。(以前のような高音シャウトはそもそもブレイクにとって歌いやすいキーではないため、以前の楽曲よりキーを下げた楽曲が作られるようになった。)
ある意味1990年代初期のグランジブームのようなボーカルが控えめのスタイルを脱却し、新たな音楽スタイルを作り上げたと思える。だがスタイルの変化をファンが望んでいたとは限らない...
インディーズ時代に比べて大きく変化した彼らの音楽性はファンは強く批判して、アルバムの売上も失敗に終わった...
だが『Dear You』の音楽性は後世のバンドに多大な影響と活路を与えた!!
このアルバムの音楽性は当時パンク界隈で主流だったGreen DayやThe Offspringとは違う「内省的でニュアンスに富んだ作詞作曲」や「ミドルテンポで静と動を使い分けた曲調」などのスタイルを示した。
このスタイルが2000年代初頭のエモブームを代表するバンドたち、Jimmy Eat the WorldやMy Chemical Romanceなどに多大な影響を与えて、かつ彼らも『Dear You』からの影響を公言したため、このアルバムは再評価されるようになった。
NMEが発表した『時代を超えて揺るぎない人気を誇るエモアルバム20選』でこのアルバムを第1位に選んだ!
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