スコットランドのグラスコー出身、Nirvanaのカートコバーンが愛したギターポップバンド!!
Nirvana(ニルヴァーナ)のボーカルであり、稀代のロックスター、カート・コバーン。
彼はロックスターという地位に就いたとき、まだ世に出ていない彼自身が尊敬しているバンドのカバーを発表することで彼らの素晴らしさを世に広めて恩返しした。
など。
しかしその中でもカート・コバーンが特に敬愛していたバンドがいた・・・
それが今回紹介するThe Vaselines(ヴァセリンズ)だ!
The Vaselinesは1986年にスコットランドの都市グラスゴーで結成されたバンド。
ユージン・ケリーとフランシス・マッキーという男女のカップルが中心となって活動していた。
だがEP2枚とアルバム1枚を発表した後、2人の破局を機に1989年にバンドは解散。
当時はスコットランド内で知る人ぞ知るバンドであった。
しかしある日ロックスターのカート・コバーンは好きなバンドにThe Vaselinesを挙げて、ユージンとフランシスのことを「世界で一番好きなソングライター」と言った!
その後1990年にNirvanaはスコットランドでライブをするにあたり前座としてThe Vaselinesを指名して、彼らは急遽再結成した!
1991年には当時イギリスで最大のフェスであるレディング・フェスティバルにNirvanaが出演した際は、ユージンをステージにあげてThe Vaselinesの曲「Molly’s Lips」を演奏した。
さらに1992年にはカート・コバーンの推薦で、サブポップ・レコードからコンピレーションアルバム『The Way of the Vaselines: A Complete History』をリリースした。
さらにさらにカート・コバーンは自分の娘の名前をThe Vaselinesのフランシス・マッキーを尊敬するあまりフランシスと名付けた。
カート・コバーンをこれほどまで魅了したThe Vaselines・・・彼らの楽曲・名盤を紹介!
おすすめ曲
Son of a Gun
コンピレーションアルバム『The Way of the Vaselines』、収録曲。
1987年に彼らが初めてリリースした楽曲。
可愛らしいメロディとサウンドだが、性行為について歌っている曲。
Nirvanaのカート・コバーンがThe Vaselinesに夢中になった理由がこの曲に詰まっていると思う。
それはシンプルなメッセージをシンプルな曲構成で良い歌メロで伝えるという、古き良き60年代のロックの形がカート・コバーンの琴線に触れたのではないかと思う。
プロデューサーはスコットランドのインディーロック界の重鎮的バンド、パステルズのスティーブン・マクロビーが担当した。
イギリスのインディーシングルチャートで28位を記録。
この曲はNirvanaによってカバーされた。
Nirvana cover
Molly’s Lip
コンピレーションアルバム『The Way of the Vaselines』、収録曲。
荒々しいギターサウンドの中で囁くような優しい歌メロが特徴的なオルタナティブ・ギターポップソング!
タイトルはスコットランドの大御所女優モーリー・ウェアーがコメディドラマ『レンタゴースト』という番組内で顔を白塗りにして真っ赤な口紅を塗って魔女役をしていたことを引用している。
コードはC、Gの2種類しか使わない超簡単な曲。
ギターはクリーンな音でアルペジオチックなサウンドだが、Nirvanaのカバーでは轟音ディストーションでコードをかき鳴らすアレンジがなされている。
Nirvana cover
Jesus Wants Me for a Sunbeam
コンピレーションアルバム『The Way of the Vaselines』、収録曲。
反キリスト教を歌ったバラードソング。
この曲は「Jesus Wants Me For a Sunbeam(I’ll Be a Sunbeam)」という賛美歌に対するパロディ曲。
本家の歌いだしが
Jesus wants me for a sunbeam(主は私に光を求めている)
だがThe Vaselinesの方は
Jesus, don’t want me for a sunbeam(主よ、私に光を求めないで)
と歌っている。
冒頭では単純に反キリストを歌っていると言ったが、歌詞全体の意味を考えると「キリスト教が求めているような人間になれない人もいる」と言った人間の多面性を表現しているとも思える。
またこの曲もNirvanaがMTVライブにてカバーした。
Nirvana cover
Dying for It
コンピレーションアルバム『The Way of the Vaselines』、収録曲。
轟音ギターから始まったと思ったら、牧歌的でポップな歌メロが始まるミスマッチ感がたまらない曲!
轟音ギターの種類はシューゲイザー的な清涼感を感じるサウンド。
また「Dying for It(The Blues)」というバージョンもあり、このバージョンではグランジ風の轟音ギターが楽しめる。
Sex with an X
20年近くの時を経て2010年にリリースされた曲。
長い時間が経っていてもソングライティングの良さはそのまま変わらず。
ただシンプルに良い歌メロとローファイなサウンドで落ち着いて楽しませてくれる。
おすすめアルバム
『Enter the Vaselines』(コンピレーションアルバム/2009年)
過去のEP2枚とアルバム1枚、デモver.、ライブver.など盛りだくさんの集大成的作品!
- 『Son of a Gun』(1stEP/1987年)
- 『Dying for It』(2ndEP/1988年)
- 『Dum-Dum』(1stアルバム/1989年)
2枚入りCD。
1枚目は以上3作品の計16曲からさらに「Dying for It (The Blues)」、「Let’s Get Ugly」、「Bitch」を加えた19曲を収録。
2枚目は1枚目の楽曲のデモver.、ライブver.が収録されている。
基本このブログではベストアルバム的なものを紹介しないが、彼らのEPを1から集めるのはかなり厳しいので入門編として聴くならこのアルバムが得策だと思う。

















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