ジェイク・ギレンホールが演じる狂気的キャラが注目され、低予算ながら大ヒットしたサイコサスペンス!!
「サイコパス=殺人鬼」とは限らない。
サイコパスとは「良心や罪悪感の欠如」・「他者への共感性の乏しさ」・「極端な自己中心性」などの特徴がある精神症状である。
またサイコパスのほうが向いている職業もあり、その一つとして「メディア関係・ジャーナリスト」がある。
なぜメディア関係者・ジャーナリストはサイコパスの方が向いているのか?
今回紹介する映画『ナイトクローラー』では、その理由と恐ろしさを知ることになる。
ナイトクローラーとは事故や事件、火災などの生々しい映像を夜な夜な撮影し、テレビ局に高額で売りさばく報道パパラッチのこと。
主人公ルイス・ブルームは真っ当な人間社会に溶け込めず、ただ工事現場の資材を盗んで売って暮らしていたが、ナイトクローラーの存在を知って彼に元々あった狂気が現れるという物語。
サイコパスの恐ろしさを描いた映画の代表例として『ミザリー』が挙げられるが、本作は『ミザリー』とは全く別物。
最初見ていると主人公ルイスそのものに嫌悪感を感じるが、途中彼のサイコパスっぷりになぜかわくわくしている自分がいた・・・
あらすじ
舞台はロサンゼルス。
主人公ルイス・ブルームは定職に就かず、工事現場のフェンスやマンホールを盗み、それをスクラップヤードに売ることで生計を立てていた。
しかし盗んだ資材は市販価格より安く買いたたかれて、工場で直接雇ってもらえないかと頼んでも「コソ泥は雇わない」と一蹴された。
ある日ルイスは車を運転している途中、凄惨な自動車事故を目撃する。
ルイスは車を降りて事故を見に行くと、事故現場を撮影していたフリーランスのカメラマンであるジョーに出会う。
ジョーは事故の映像をテレビ局に売る仕事をしていることを知ったルイスは、この仕事を始めようとする。
次の日ルイスは道端の自転車を盗んで質屋に行き、店にあった撮影カメラと無線受信機と物々交換する。
その日の夜にルイスは車強盗の襲撃後の現場を撮影。
その映像をローカル局に売り込みに行くと、ニュース番組のディレクターであるニナはルイスが撮影した動画を高く評価した。
ルイスはこれを機に取り憑かれたかのようにこの仕事に没頭する・・・
見どころ
暗黒のアメリカンドリーム!?
映画の冒頭では主人公ルイスの言動に不快感を示す人が多いだろう。
金も地位も持たざる者ゆえの何も恐れない大胆さとモラルの低さ、まさしく反社会的な人間でいつ捕まってもおかしくない人物だった。
しかしこの性格はフリーのジャーナリストという職業においてまさしく必要な能力であり、ルイスはとんとん拍子で成り上がっていく。
この成り上がるスピードやテンポ感がなぜか心地よく、無意識的にルイスを応援してしまっていた自分がいた。
何も持たざるものが大きな成功を掴むというアメリカンドリームはサイコパスにおいても成立するのかと感心してしまった。
ルイスは現代社会が生んだモンスター?!
この映画に出てくるフリーのジャーナリストは過激な事故や事件の映像を撮ってテレビ局に売りつけるというもの。
彼らは撮った映像を通じて社会的に伝えたいメッセージなど何もない、ただテレビ局にとって視聴率が取れそうな映像を撮りたいという欲しかない。
ジャーナリストの仕事をこの一部分だけ切り取って考えれば、あまりに尊敬できることでもないしむしろ低俗だと一般人は思うだろう。
しかし我々視聴者はテレビ・SNSを見る際は過激な映像に目が留まり、そのような映像が多いメディアを好む。
食肉が畜産農家のおかげで食卓で食べられるように、過激な映像はフリーのジャーナリストによって視聴者のもとに届けられる。
映画を見るとルイスの凶行にぞっとする一方で、一般視聴者の需要が彼の度を越した仕事っぷりを後押ししているのではないかとちょっとした罪悪感を感じてしまう。
ルイスの凶行は果たしてルイスだけのせいなのだろうか?
真のサイコパスは誰か・・・?
テレビ・メディア業界が綺麗な世界ならば、ルイスは真っ先に檻の中へ入っていただろう。
ルイスがジャーナリストとして成功を掴めたのは、テレビ業界のお偉いさんがルイスと負けず劣らずのサイコパスだったからに他ならない。
映画にはテレビ局ディレクターのニナはルイスの才能を高く評価し、相対的に良い人物のように描かれていた。
だが物語後半になるとサイコパスのルイスとのやり取りで隙を見せずにコミュニケーションをとるしたたかさが伝わってくる。
この映画はルイスのサクセスストーリー
だがサイコパスのルイスが成功するような業界って?
またそこで働いている人たちとは?
怖いのはルイスだけじゃないことに気づく・・・
視聴するには?
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