シーズン8
バリー・ボンズ
メジャーリーグを代表するホームランバッター、バリー・ボンズ!
MLB歴代1位記録となる通算762本塁打、シーズン73本塁打を記録したレジェンドであるが、ドーピング使用疑惑で有名であり、実績があるのにも関わらずアメリカ野球殿堂入りは果たされていない。
S08E02『ステロイドで金メダル!?』で登場。
このエピソードではサウスパークの障害者キャラクターのジミーが子供向けパラリンピックに出場するが、記録が伸び悩んでいたためステロイド剤に手を出してしまう。
そしてパラリンピック当日。
ドーピングしたジミーはかなりの好成績を残して金メダルを受賞する。
そして授賞式にバリー・ボンズ!、またマーク・マクガイワ、ジェイソン・ジアンビの全員ドーピング使用疑惑のある野球選手たちが参加した。
だがジミーは親友ティミーの説得により、授賞式のスピーチでステロイド剤に手を出していたことを告白。
ジミーが「ステロイドなんて使っても意味がない、使っている奴は弱虫だ!」熱弁しているシーンではバリー・ボンズ、マーク・マクガイワ、ジェイソン・ジアンビの3人の顔が映し出されていた。
メル・ギブソン
世界的に有名な俳優であり、映画プロデューサー、映画監督、メル・ギブソン。
1979年に主演を務めた『マッドマックス』で脚光を浴び、『リーサルウエポン』シリーズでも大ヒット。
また彼が監督・主演・製作を務めた映画『ブレイブハート』は第68回アカデミー賞にて計5部門を受賞した。
余談であるがスタンの部屋には『マッドマックス』のメル・ギブソンのポスターが貼っている。
しかしメル・ギブソンはサウスパークではヤバい狂人として描かれた。
S08E03『メル・ギブソン登場!?』で登場。
ユダヤ人であるカイルがユダヤ人の残虐性を描いたメル・ギブソンの映画『パッション』を見てかなりのショックを受けるというお話。
しかしカイルの友人スタンとケニーは映画『パッション』を見たが、「ただのスナッフフィルムじゃん!金払って損をした!」という。
そしてスタンとケニーは直接メル・ギブソンの家に行き、映画代18ドルを返すよう頼んだ。
しかしメル・ギブソンはヤバい狂人であった。
そもそも実写のメル・ギブソンの顔使っているし、メル・ギブソンはスタンとケニーに「18ドル返して欲しければ俺に拷問をかけろ!」と言って、パンツだけになって自ら拘束器具にかかる。
スタンとケニーは恐怖のあまり逃げ出そうとするが、メル・ギブソンは銃をぶっぱなしながらアクロバティックな動きで2人を追いかける。
ようやくメル・ギブソンをまいてバスに逃げ込んだスタンとケニー。
しかしメル・ギブソンは『マッドマックス』さながらのイカついトラックでまだ2人を追いかけていた。
作者はただメル・ギブソンで遊びたかっただけなのか?!
マイケル・ジャクソン
説明不要の大スター、マイケル・ジャクソン。
キングオブポップの名で知られる伝説的ミュージシャンでありダンサー!!
S08E06『ジェファーソンの秘密』で登場。
マイケル・ジャクソンはマスコミや訴訟などから逃げ出すため、正体を隠し”マイケル・ジェファーソン”と名乗って息子ブランケットと共にサウスパークに引っ越してきた。
しかしマイケル・ジャクソンの新居にはたくさんのゲームやお菓子、遊園地などがあるため、町中の子供たちがマイケル・ジャクソンの家に殺到してしまった。
そして人種差別主義の警察に目をつけられてしまう。
このエピソードの注目点は2つ。
1つは圧倒的な完成度のマイケル・ジャクソンの声真似。
声真似だけでなく歌のまねもかなり似ている。
声を担当したトレイ・パーカーのマイケルの物まねは業界でも有名で『怪盗グルーのミニオン大脱走』でも披露している!
もう一つは作者からマイケル・ジャクソンへの熱いメッセージ。
物語終盤にマイケル・ジャクソンは大勢の警察に囲まれるが、カートマンは
この人はしつこく付きまとってくる人にうんざりしていたんだ。 みんなが言っていることは全部嘘だ! 子供に性的虐待をしているとか良い父親じゃないとか。 ちょっと人とは違う人かもしれない。 でも彼は小さいときからずっと働かされてたんだ。 そんな人が子供のようになっちゃダメなの?
とマイケル・ジャクソンをかばった。
しかしカイルはこれに続けてマイケル・ジャクソンを諫めた。
マイケル・ジャクソンについて言われていることが全て嘘だとしよう。 警察が彼に無実の罪を着せようとしているとしよう。 子供らしく過ごせなかったから、今は子供のように過ごそうとしている素敵な人だとしよう。 まあいいよ。 でも彼には子供がいるんだよ! 子供を持っているのなら成長しないとだめでしょう!
サウスパークは普段悪ふざけのごとく有名人を茶化しているが、今回に限っては心からマイケル・ジャクソンに伝えたかったメッセージのように思える。
パフ・ダディ
ニューヨーク出身、アメリカを代表するラッパーでありプロデューサー、パフ・ダディ。
本名はショーン・コムズ、またはディディ(Diddy)の名でも知られている。
『小学校のマスコット論争』(S08E08)にて登場!
サウスパーク小学校バスケチームのマスコットキャラクターが牛だったために、過激な動物保護団体PETAが抗議してきた。
ずっと愛されてきた牛のマスコットが使えなくなったので、サウスパーク小学校は新しいマスコットを募集!
募集の結果、カイル考案の「巨大浣腸」とカートマン考案の「うんこサンドウィッチ」が最終候補となり、この二つのキャラから新マスコットを選ぶ総選挙が開催される。
スタンは「くだらなすぎる」と投票を拒否。
するとパフ・ダディが出てきて、スタンに「選挙をなめるな!!」キレる!
パフ・ダディは『Vote or Die!』という曲を歌って、投票するようにスタンを脅す。
ちなみにこの曲はサウスパークのオリジナル、歌もトレイ・パーカーが担当。
パリス・ヒルトン
2000年代に話題になった実業家兼モデル、女優、歌手のパリス・ヒルトン。
彼女はあのヒルトンホテルの創業者コンラッド・ヒルトンの曽孫娘である生まれながらのセレブ。
おバカなお嬢さんキャラを地で行く彼女はサウスパークでもかなりバカにされていた。
S08E12『パリスがサウスパークにやってきた!?』で登場。
パリスヒルトンが自分の手掛けたブランドの宣伝に、サウスパークのショッピングモールに訪れる。
パリスはとことん下品な女性として描かれた。
- 痰を吐いたティッシュを人に擦り付ける。
- 常にアルコール・ドラッグをやっている。
- 下品で淫らであることを誇りに思っている。
- 飼っているペットは全員自殺する。
など徹底的にバカにされて描かれていた。
しかしこのエピソードの最も伝えたい部分は別のところにある。
それは「大人たちが子供のために『パリス・ヒルトン』のような人になってはいけないとしっかり教えるべき」ということ。
当時メディアはパリス・ヒルトンを祭り上げていたため、ティーンエイジャーの女子の人気者でもあった。
そのため「パリス・ヒルトンのようになりたい!」と思う女の子が少なくなかった。
サウスパークの作者はこのような風潮に危機感を覚え、このようなエピソードを作った。
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