CG不使用のサイケデリックかつクールな映像で多くの中2を惹きつけるだろうカルト映画
アングラ映画!
レイトショー!
アート映画!
世の中二病を惹きつける映画の俗称は数多くある。
上記のように称される映画を見ただけで自分はなんか特別な人間になれたような気がしてしまう。
しかし実際は特別な人間になんてなっていない。
それどころか平凡なのに自分を特別だと思い込んで行動する大馬鹿野郎になっていた...
ちなみに僕はそんな大馬鹿野郎です。
でも最近は開き直ってきた。
別に大馬鹿野郎がいてもいいじゃん。
周りに「こいつカルト映画見ただけで映画評論家気取ってブログに書いているクソ痛いナルシストじゃん」と思われても事実なので何とも思わなくなった。
そんな大馬鹿ナルシストと思われてでも紹介したいのが映画『ホーリーマウンテン』!
映画『ホーリーマウンテン』は1973年にアメリカ・メキシコで製作し公開されたファンタジー映画。
錬金術師とその弟子の盗賊が不老不死を求めてホーリーマウンテンという山を目指すという内容。
監督はカルト映画界の雄、アレハンドロ・ホドロフスキー。
この映画は中二が好きな要素がたくさんあるし、中二じゃない良識がある人が見ても楽しめる要素がある。
そんな魅力を紹介します。
あらすじ
ある日盗賊の男が町を歩いていると、高い塔に群衆が群がっているのを発見した。
高い塔から黄金がたくさん入った袋がフックにぶら下がって降りてきた。
群衆はその袋の黄金を取って代わりに食料を入れていた。
なんと高い塔にいる誰かが群衆相手に黄金と食料の物々交換をしていたのだった。
盗賊は高い塔の中に黄金がたくさんあるに違いないと思い、盗賊自身が袋の中に入って塔の中に潜入した。
塔の中には錬金術師とその助手がいた。
そして盗賊は錬金術師とその助手の女性に出会い対決をするが、盗賊は錬金術師に一方的にやられてしまう。
自らの無力さを痛感した盗賊は錬金術師の弟子となり修行をするようになる。
すると錬金術師はある計画を話す。
それは不老不死になるという計画!!
不老不死のなり方は単純で、ロータス島の山ホーリーマウンテンの頂上にいる9人の賢者を襲って不死の秘密を奪うというもの。
錬金術師は弟子の盗賊と同じく不老不死を求める7人の各分野のスペシャリストたち(武器商人や芸術家、大富豪、警視総監など)を率いて、ホーリーマウンテンへと目指すのであった!
作品の魅力
おそらく中二病の人ならあらすじを読んだだけでワクワクしていただけただろう。
しかしそうじゃない人のために他の魅力を語っていきたいです。
CGがないからこそ可能な奇跡の映像・舞台美術
この映画が発表された当時はサイケデリックやヒッピー文化が隆盛していた頃なので、その影響が濃く出ている。
このような時代背景も含め映像・舞台美術が凄い!!
- 皮を剥いだ犬?の死骸を十字架にかけて持ち運ぶカルト信者たち!
- 頭が混乱するほど幾何学模様で覆いつくされた部屋
- 無数のイエス・キリストの等身大人形で覆いつくされた部屋
- 老人が義眼を外して好きな子供の娼婦に渡す!?
- カバ(本物)が浸かっている小さめのプールで体を洗っている!
とにかくCGなんて一切使っていない映像であるのにも関わらず、現実感が一切ない!
こんな常識や現実感が欠落した幻想世界を作り出せる監督はアレハンドロ・ホドロフスキーくらいなものだろう。
常識外れの演技指導・役作り
この映画の本格的な撮影が始まる前にホドロフスキー監督と彼の妻は日本の禅師の指導の下、1週間寝ずに過ごした。
何のために?
なんてナンセンスな質問はご法度!!
ありえない映画を作るためには、常識なんかに頼っていてはいけない。
常識から外れたプロセスを経る必要がある。
彼らだけではなくこの映画の主要キャストはアリカ研究所のオスカー・イチャーソが指導するさまざまな精神的な訓練(禅、スーフィズム、ヨガのエクササイズなど)を3か月間行った。
またこの訓練が終わった後も彼らは撮影前の1か月間ホドロフスキーの家で共同生活を行った。
視聴するには?
現在はAmazon Primeにて配信中!!
またDVD・BDも発売中!!
面白い面白くないでは語りきれない何かがある!!
是非見てほしい!
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