Guided By Voices(ガイデッド・バイ・ヴォイシズ)入門編【おすすめ曲・アルバム】

USオルタナティブ
画像出典:Guided By Voices HOME | Facebook

おすすめ曲

I Am A Scientist

7thアルバム『Bee Thousand』(1994年)、収録曲。

ミドルテンポのローファイポップソング。

曲調は60年代ブリティッシュインヴェンションを感じさせるオルタナティブロックであり、ファンからの人気も高い曲。

4トラックレコーダーで録音されているのでかなり音質が悪いが、それが功をなしてローファイ特有の暖かみを感じる。

Echos Myron

7thアルバム『Bee Thousand』(1994年)、収録曲。

この曲も60年代ブリティッシュインヴェンションを感じさせる曲であり、Kinksのような明るい雰囲気を感じる。

歌詞はかなり抽象的でサイケデリックさも感じる。

曲の長さは2分40秒とGuided by Voicesの中ではかなり長い。

Game Of Pricks

8thアルバム『Alien Lanes』(1995年)、収録曲。

個人的にGuided by Voicesの中で一番好きな曲!

たった1分30秒の曲であるが、懐古的な気分と悲劇的な気分が渦巻く曲。

タイトルのGame Of Pricksとはアメリカではメジャーな遊びのことで、目隠しした状態で針を持って、周りの指示に従って的に向かって歩いて針を刺すというゲーム。

歌詞の主人公が想っている相手に興味を持ってほしくて、わざと相手に嘘をついてしまい互いに疑心暗鬼になるという複雑な心情を歌っている。

ピッチフォークが選ぶ「90年代のベストソング200」にて36位に選ばれた!

またイントロ長くてテンポが速いヴァージョン(通称Tigerbomb版)もあるので聞いてほしい!!

この曲はミュージシャンの間でも評価が高く、Jimmy Eat Worldルー・バーロウDinosaur Jr.Sebadoh)などがカバーしている。

Jimmy Eat World ver.

ルー・バーロウ ver.

Motor Away

8thアルバム『Alien Lanes』(1995年)、収録曲。

彼らの中でも疾走感を感じるハイテンポなローファイソング!!

歌詞もエールを送るような内容!!

しかしそれはかなり後ろ向きで「一生に一度のチャンスに見えるけど、そんなこともないから諦めて逃げてもいい!」とか「『君なら何者にでもなれる』なんて言葉は無視してもいい!」など普通は歌わない内容ばかり。

でもそれが逆に人生のプレッシャーを軽減させる手段の一つになるかもしれない!!

My Valuable Hunting Knife

8thアルバム『Alien Lanes』(1995年)、収録曲。

純粋なポップソングであり、2000年代のインディーロックの路線をまるで提示しているかのような楽曲!

タイトルを和訳すると狩猟用ナイフであるが、これは自分にとって好きな人を得るための魅力の比喩であるように思える。

また最近この曲が収録されているアルバムの発売から25周年経ったのを記念に新たなMVが公開された。

Motion City Soundtrackがこの曲をカバーしている。

Motion City Soundtrack ver.

The Official Ironmen Rally Song

9thアルバム『Under The Bushes, Under The Stars』(1996年)、収録曲。

この曲では録音技術が向上したため、ローファイらしさが薄れている。

しかし良いメロディであることには変わりがない。

曲調はドリームポップと言う感じでリバーブが上手く利用されている。

スコットランド系のギターポップの曲調にアメリカインディーらしいサウンドが乗っかるという見事な融合が為されている。

Teenage FBI

11thアルバム『Do the Collapse』(1999年)、収録曲。

かなりポップなインディーロックソング!

しかし歌詞は大人になった今でも10代の頃の価値観が残っているせいで苦しんでいる状況を歌うという切ない歌...

そんな深刻な心情とは裏腹に爽やかな青春ソングのような曲調でリスナーを盛り上げてくれる!!

Glad Girls

12thアルバム『Isolation Drills』(2001年)、収録曲。

Guided by Voicesの中でもかなりオシャレなポップナンバー!!

それを際立たせるようなオシャレなMVも是非見てほしい!!

ダンスロックに傾倒していることが伺える軽快なリズムに注目してほしい!!

おすすめアルバム

『Bee Thousand』(7thアルバム/1994年)

今もなおローファイの名盤として語り継がれる彼らの出世作!!

元々ロバート・ポラードは経済的理由からこのアルバムを最後にバンドを解散するつもりであった。

しかしこのアルバムは発売当時あらゆる有名音楽誌が絶賛し、さらに超有名インディレーベルのマタドール・レコードが契約を申し込んだため解散は免れた!!

録音は自宅にある4トラックレコーダーと言う安価のものを使っていて、このアルバムのために書いた新曲も「I Am A Scientist」・「Gold Star for Robot Boy」のみ。

他の楽曲は過去に作った曲の再録音・再編集したものであった。

このアルバムはロバート・ポラード曰く「4つのP」(ポップ・パンク・プログレッシブロック・サイケデリック)等のジャンルに影響されたものだという。

しかし彼の奏でるポップではあるがスリリングで狂気を感じるメロディとローファイサウンドが功をなして、当時のロック愛好家たちはこのアルバムを絶賛した!!

ピッチフォークが発表した「1990年代のトップ100アルバム」にて10位にランクインしている。

ローリングストーン誌が発表した「1990年代のトップ100アルバム」では79位

Amazon.comが2010年に発表した「史上最高のインディー ロック アルバム 100 選」では第1位を記録!!

『Alien Lanes』(8thアルバム/1995年)

発売当時は賛否両論であったが、名曲が多い傑作アルバム!!

わずか 41 分間で 28 曲も収録されている。

このアルバムからはマタドール・レコードと契約したため、製作費も10万ドル近く支給してくれた。

しかし録音は相変わらず4トラックレコーダーと言う安価な機材を使用していた。

当時メンバーであったジェームズ・グレア曰く「録音するための費用は、ビール代を省略した場合、約10ドルだった」著書「Guided by Voices: A Brief History: Twenty-One Years of Hunting Accidents in the Forests of Rock and Rollに書き残している。

コンセプトアルバムとは明言されていないものの、明らかにコンセプトアルバムにありがちなインストゥルメンタル曲も収録されているので全体を通して聴くと気持ちが良い!!

前作よりも比較的にロック色が強いため、ローファイらしい素朴さが失われているという評価もある。

しかし個人的に全くそんな印象はなかった!!

前作と同様に素晴らしいメロディの曲が多い!!

ピッチフォークが発表した「1990年代のトップ100アルバム」にて27位にランクインしている。

外部リンク

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