過激で攻撃的なスタイルをデビュー以来突き通したスラッシュメタルのレジェンド!!
みんなメタルという音楽についてどのような印象を持っているだろう?
詳しくない人のイメージでは
- いかつい見た目の男たち
- うるさすぎる音と超ハイテンポ
- 悪魔崇拝や残酷なことを歌う
- 過激すぎるライブパフォーマンス
って感じだろう。
これら特徴にドンピシャでハマっているバンドこそ今回紹介するSlayer(スレイヤー)だ。
SlayerはMetallicaやMegadeth、Anthraxに並ぶスラッシュメタル四天王の一角であり、このくくりの中では突出して過激で攻撃的なスタイルを持つ。
彼らが歌うテーマは死、自殺、精神異常、死体、サタニズム、連続殺人犯、戦争などといったもの。
このスタイルによってアルバムの発売が中止されたり、Slayerのせいで犯罪が起きたと裁判になったりなど多々あったが、後世のデスメタルやブラックメタルというジャンル形成に多大な影響を与えた。
彼らはメタルの良いところ悪いところを一身に背負うスタイルで、その姿勢を結成(1981年)から解散(2019年)まで突き通した!
そんな素晴らしい彼らの生き様を名曲と共に紹介する。
メンバー
トム・アラヤ
ボーカル/ベーシスト。
チリ生まれだが、5歳の時にアメリカのカリフォルニア州に移住した。
ギターを弾く兄の影響で、8歳の時にベースを始める。
1981年にSlayerを結成するが、並行してトムは呼吸療法士として病院で働いていた。
バンドでは作詞を務めることが多く、彼は連続殺人にかんする歌詞をよく取り扱う。
たまに彼は宗教に関わる過激な内容を歌うこともあるが、彼自身は敬虔なカトリック教徒である。(※トムは宗教に関わる過激な内容を歌うことを「アートの表現の一つに過ぎない」と語っている。)
また彼は激しいヘッドバンギングをしながら演奏することで有名であるが、2010年に頸椎の手術をしていこうヘッドバンギングはしていない。
ケリー・キング
ギタリスト。
スキンヘッドと海賊のような髭を生やしたいかつい巨漢。
しかしこんな見た目とは裏腹にインタビューではかなり積極的かつフレンドリーな人物。
またこの見た目に反してギタープレイは「軽いピッキングでヘヴィな音を作る」のが信条、と技巧的かつ繊細なプレイを好む。
人を見た目で判断してはいけないということ・・・
また1984年の一時期Megadethのギタリストとしてツアーに参加していた時期もあるが、Slayerの活動に専念するためMegadethを脱退する。
歌詞には悪魔崇拝を思わせる内容があるが、ケリーはあくまで無神論者であり神も悪魔も信じていないとのこと。
ジェフ・ハンネマン
ギタリスト。
バンドの作曲の要。
楽曲のリフなどは大体彼が発案したものが多い。
彼の育った家庭は軍人が多く、父はノルマンディー上陸作戦に、兄はベトナム戦争に出兵していたこともあり戦争の話題ばかりであった。
そのためバンドの楽曲でも戦争に関することが多く取り上げられる。
また彼のギタープレイはケリーと比べて荒々しく、ピッキングがあまりにも強いためライブ中に弦がきれるのはしょっちゅうである。
2011年に彼は毒蜘蛛に噛まれたことで壊死性筋膜炎という難病に罹る。
度重なる手術や治療でなんとか回復しようとしたが、2013年5月2日、肝不全により死去。
享年49歳という若さであった。
デイヴ・ロンバート
ドラマー。
キューバ生まれで、2歳の時にアメリカのカリフォルニア州に移住。
小学校の時にマーチングバンドのドラムをしていたが、すぐに辞めてしまう。
しかし10歳の時にKISSにハマった影響と父からドラムセットを買ってもらったことで再びドラムをするようになる。
その後1979年にケリー・キングと知り合い、1981年には彼と共にSlayerを結成する。
彼のドラムプレイの技術の高さは定評があり、基本的にオールラウンダー。
しかし特筆すべきはバスドラ(足で鳴らす最も低い音)の高速かつアグレッシブなプレイ。
海外では「バスドラのゴッドファーザー」という異名を持つ。
彼のプレイはドリームシアターやスリップノットなどの後世のメタルバンドに多大な影響を与えた。
2016年に発表した「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」にて47位にランクイン!
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