アメリカンHR/HMバンドの先駆者であり、ライトハンド奏法を世に知らしめたレジェンドバンド!!
今は春。
春と言えば「終わりと始まりの季節」。
ということで今一度自分の音楽のルーツを振り返ってみた。
今でこそ僕はUSオルタナティブロック界隈のバンドやポストパンク、ポストハードコアのバンドの曲を好んで聞いているが、はじめて洋楽にハマったバンドはQueenであった。
もっと言うとギターという楽器のカッコよさに気づいたのは、Van Halen(ヴァン・ヘイレン)のギタリストエディ・ヴァン・ヘイレンを見てからであった。
ということで原点回帰というつもりで今回はVan Halenを紹介!!
おそらくVan Halenがいなかったらハードロックというジャンルは70年代後半で終わっていたと思う。
ハードロックは60年代後半イギリスで生まれたジャンルであり、伝説的バンドのLed Zeppelinを中心にDeep PurpleやBlack Sabbath(今ではメタルの元祖)を中心に盛り上がった。
またアメリカではグランド・ファンク・レイルロード、アリス・クーパー、エアロスミス、キッスなどのバンドが生まれた。
しかし1970年代後半になると上記のバンドは主要メンバーの脱退や不祥事などで活動を停止したことやニューウェーブの台頭もあり明らかに勢いをなくしていた。
そんな中Van Halenが彗星の如く現れた!
超絶技巧のギターテクニックを持つエディ・ヴァン・ヘイレン
今までにない華とパフォーマンスを持つフロントマンのデイヴィッド・リー・ロス
何といってもエディ・ヴァン・ヘイレンのタッピング奏法(日本ではライトハンド奏法と呼ばれていた)は音楽業界に衝撃を与えた。
この奏法も勿論、卓越した速弾き、ユニークなフレーズメイキングなどあらゆる分野において当時のギタリストたちと比べ一つとびぬけた存在であった。
長くなりそうなので早速紹介していく!
メンバー
エドワード・ヴァン・ヘイレン
リードギタリスト。
通称エディ・ヴァン・ヘイレン。
ヴァン・ヘイレン兄弟の弟であり、ドラマーのアレックス・ヴァン・ヘイレンは兄にあたる。
最も大きな影響を受けたロックギタリストとしてエリック・クラプトンを挙げている。
また彼の代名詞と呼べるタッピング奏法(日本ではライトハンド奏法)はLed Zeppelinのギタリストジミー・ペイジのプレイから着想を得たという。
彼の高度なテクニックにより世間的にギタリストへの注目度が高くなり、80年代にテクニカル系のギタリストが続出するきっかけになった。
ジョージ・リンチ(Dokken)やポール・ギルバート(Mr.Big)、バケットヘッド、ヌーノ・ベッテンコート(Extreme)、ダイムバック・ダレル(Pantera)など多くのギタリストに影響を与えた。
またVan Halen以外でもあのマイケル・ジャクソンの代表曲「Beat It」のレコーディングに参加しており、同曲のギターソロを担当した!
2011年に「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第8位に選ばれている。
後年2000年代では舌癌が発症しこの抗ガン治療は成功したものの、その後体中に転移していたことが発覚...
抗ガン治療とライブツアーを交互に繰り返していた。
しかし2020年10月6日、闘病の末に喉頭がんで死去。
享年65歳であった。
アレックス・ヴァン・ヘイレン
ドラマー。
ヴァン・ヘイレン兄弟の兄であり、ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンは弟にあたる。
元々兄のアレックスはギター、弟のエディにドラムを始めていた。
しかしエディはドラムを買ったお金のローン返済に追われ、毎朝新聞配達のバイトをしていたため練習することが出来なかった。
エディがバイトをしている間にアレックスはドラムを練習するようになり、アレックスはエディよりもドラムが上手くなったため楽器を交換することになった。
その後アレックスは弟エディとマンモスというバンドを結成!
当時兄弟はパサデナシティカレッジ(PCC )という公立コミュニティカレッジに通っており、同じ学校にいたバンドRED BALL JETSのボーカルデイヴィッド・リー・ロスとスネイクのボーカル兼ベーシストのマイケル・アンソニーを引き抜き、Van Halenを結成するに至った。
2016年に発表された「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において第51位に選ばれている。
デイヴィッド・リー・ロス
初代ボーカリスト。
エンターテインメント性重視かつ、その明るく豪快で華やかなキャラクターから「ダイヤモンド・デイヴ」の異名を持つ。
特筆すべきは彼の驚異的な身体能力を使ったパフォーマンス。
- 2メートルほどの高さにある大きなバルーンを回し蹴りで壊す。
- 両脚を180°開脚して大ジャンプ!
- サーカスさながらの高さの竹馬に乗って歌う。
などショーとしてのライブパフォーマンスが有名で、後世のアメリカンハードロックバンドのボーカルたちに多大な影響を与えた!
結成前はパサデナシティカレッジ(PCC )という公立コミュニティカレッジに通っており、そこではRED BALL JETSというバンドを組んでいた。
またそのとき同じ学内のバンドでヴァン・ヘイレン兄弟の率いるマンモスに引き抜かれボーカルとして加入する。
1985年のVan Halen人気絶頂期にデイヴィッド・リー・ロスはソロ活動のためバンドを脱退!
その後ギタリストにスティーブ・ヴァイ(グラミー賞受賞ギタリスト)、ベーシストにビリー・シーン(後のMr.Big)、ドラマーにグレッグ・ビソネット(「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」において第56位)などの超技巧派集団を率いてバンド活動をする。
その後2007年に正式にVan Halenに復帰した。
しかしエディの死によりデイヴィッドは「時がいかに短いかを思い知らされることになったよね。俺もそんなに長くはないんだろう」と語った。
そして2021年に音楽業界からの引退を発表!(NME JAPANの記事より抜粋)
49年にも及ぶ音楽キャリアを閉じるに至った。
余談であるがメイプル超合金のカズレーザーは今でこそ漫画『コブラ』に憧れて赤い服を着ていると語っているが、高校時代はそれと同時にデイヴィッド・リー・ロスに憧れていたことをアメトーーク『今年が大事芸人2016』にて語っていた。
マイケル・アンソニー
初代ベーシスト。
パサデナシティカレッジ(PCC )という公立コミュニティカレッジに通っており、そこではスネイクというバンドを組んでいたが、ヴァン・ヘイレン兄弟に引き抜かれVan Halenのベーシストとして加入。
1996年までベーシストとしてバンドを支えていたものの、その頃2代目ボーカリストのサミー・ヘイガー対ヴァン・ヘイレン兄弟で揉めていたのが影響し、マイケル・アンソニーもヴァン・ヘイレン兄弟と対立するようになった。
結果2006年にマイケルは正式にバンドを脱退する。
その後彼はボーカル兼ギタリストにサミー・ヘイガー、ギタリストにジョー・サトリアーニ、ドラマーにチャド・スミス(Red Hot Chili Peppers)というスーパーグループ”チキンフッド”を結成。
現在も音楽活動を続けている。
サミー・ヘイガー
2代目ボーカリスト、兼ギタリスト。
1985年のVan Halen人気絶頂期にデイヴィッド・リー・ロスが脱退した後、彼がバンドに加入した。
彼はVan Halenに加入する前から、メジャーシーンで活躍していたソロミュージシャンであった。
はじめは中心人物であるデイヴィッド・リー・ロスの穴を埋められるかと世間からは不安しされていたが、前任のデイヴィッドのような華やかさ・エンターテインメント性はないものの、歌唱力やソングライティング能力が優れていたためVan Halenの人気を維持することが出来た。
しかし1996年にヴァン・ヘイレン兄弟との仲が悪くなり脱退。
元のソロミュージシャンへと戻る。
2004年のVan Halen再結成ツアーには参加したものの、ツアー中にエディとの仲が悪化し再び脱退する。
現在はソロ活動と並行して、ギタリストにジョー・サトリアーニ、ベーシストにマイケル・アンソニー、ドラマーにチャド・スミス(Red Hot Chili Peppers)というスーパーグループ”チキンフッド”の活動も続けている。
ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン
2代目ベーシスト。
ギタリストのエディ・ヴァン・ヘイレンの実の息子。
2004年のVan Halen再結成ツアーに特別ゲストとして父エディと一緒に演奏していた。
その後2006年にベーシストとして正式に加入した。
影響を受けたアーティストは
などを挙げている。
余談であるが2012年10月に彼はTwitterで「とあるイギリスのホテルでOne Directionのメンバー全員に侮辱された」という旨のツイートをして少し話題になった。
次のページからおすすめ曲・アルバムを紹介!
コメント