Sex Pistols(セックス・ピストルズ)入門編【おすすめ曲・アルバム】

UKパンク
画像出典:Sex Pistols HOME | Facebook

おすすめ曲

Anarchy In the U.K.

1stアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!)』(1977年)、収録曲。

彼らのデビューシングルであり代表曲。

曲の最初に「I am Antichrist, I am Anarchist(俺は反キリスト教主義者、俺は無政府主義者)」と声高らかに歌い上げる、セックスピストルズと言うバンドの在り方を端的に表した名曲。

怒りが前面に出ている印象であるが、曲の途中でイギリスやNMEなどを皮肉る内容もある。

そもそもAnarchy(アナーキー)という言葉自体インテリが使う言葉なので、中流階級に対する彼らなりの皮肉であると思う。

UKシングルチャート38位を記録。

2021年にローリングストーン誌が発表した『史上最高の500曲』にて125位にランクイン!

2014年にNMEが選んだ「史上最高の500曲」第17位に選ばれた。

Megadethモトリー・クルーなどの著名なバンドがこの曲をカバーしている。

God Save the Queen

1stアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!)』(1977年)、収録曲。

イギリスの国歌と同名タイトルであり、イギリスでは放送禁止の曲。

歌詞は英国王室をバッシングする内容、しかしアナーキズム(無政府主義)を押し出した曲であり反人間的ではないことを作詞したジョニー・ロットンは主張している。

しかしこの曲によってバンドはMI5(政府保安局)過激派右翼に目を付けられるきっかけとなり、彼らから文字通り襲われることとなった。

UKシングルチャート2位を記録。(本当は1位であったが、当時エリザベス女王が即位25周年のお祝いムードの時期であったため、この曲1位はそのムードを損なう恐れがあったため2位にされたという噂がある。)

2021年にローリングストーン誌が発表した『史上最高の500曲』にて365位にランクイン!

2014年にNMEが選んだ「史上最高の500曲」第74位に選ばれた。

また2016年11月3日、保守党の議員が「イギリスがEU離脱を機会に、公共放送局であるBBC Oneは毎日放送終了時に『God Save the Queen』(もちろん国歌の方)を流すべきだ」と動議を提出した。

その翌日BBCの局員はこの声明に答えるといい、ラジオでセックスピストルズの方の『God Save the Queen』を流した!

イギリス人らしいジョークだ...

Pretty Vacant

1stアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!)』(1977年)、収録曲。

彼らの代表的なギターロックソング。

本当に単純にギターフレーズがカッコいい!!

グレン・マトロックがABBA『SOS』にインスパイアされて作曲したもの。

歌詞の内容には反政府的なメッセージがないため、彼らしては珍しく放送禁止を免れた曲でもある。

歌詞の内容もどちらかというと自分たちの世代批判のようなもので、サビで『俺たちはすげえ空虚!』だと歌い上げる!

UKシングルチャート6位を記録。

2014年にNMEが選んだ「史上最高の500曲」第132位に選ばれた。

Holidays In the Sun

1stアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!)』(1977年)、収録曲。

邦題は『さらばベルリンの陽』

意訳が過ぎる気がするが、この曲はバンドがドイツのベルリンで過ごした際に作曲したものであったからだ。

歌詞もベルリンの壁について言及している。

UKシングルチャート8位を記録。

ローリングストーン誌が選ぶ「史上最高のギターロックソング100」にて43位にランクイン!

Problems

1stアルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!)』(1977年)、収録曲。

これはシングルになっていないがセックスピストルズの伝えたいメッセージの本質だと思える曲なので紹介する。

曲名に問題とあるが、この問題とは「他人からの束縛」を意味している。

これは広義的な意味であり、別に政府からの弾圧だけを指すものではない。

曲の中では自分の自信のなさから他人に同意を求めてしまっている状態そのものも束縛を受けている状態であると言っている。

パンク=自分らしさというメッセージを伝えた名曲だ。

おすすめアルバム

『Never Mind the Bollocks, Here’s the Sex Pistols(勝手にしやがれ!)』(1stアルバム/1977年)

史上最高の最も影響力のあるパンクロックアルバムの大傑作!!

セックスピストルズ唯一のフルアルバムでありロック好きにとっては知らない者はいない傑作中の傑作!

プロデューサーはビートルズエルトン・ジョンピンクフロイドなどを担当した大物クリス・トーマスが担当。

大々的にアルバムを制作したのにもかかわらずアルバムの名前(Bollocksは下品な言葉)や歌詞の内容、彼らの素行の悪さから大手レコード販売店がこのアルバムを見せに置くことを拒否した。

そのためほとんど小売業者での販売となった。

それにもかかわらずUKアルバムチャートでは1位を記録!

パンクと言うジャンルの底力を全英音楽業界に見せつけた一大ムーブメントであった。

NirvanaOasisなどこのアルバムからの影響を公言する大物バンドは英米問わず後を絶たない。

ローリング・ストーン誌The 500 Greatest Albums of All Time(2020年改訂版)では73位にランクインした。

同じくローリングストーン誌が選ぶ『歴代最高のデビュー・アルバム TOP100』にて7位に輝いている!

またNMEが発表した『史上最高のアルバム500枚』にて第38位にランクイン!

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