「Supergrass」はミュージシャンのためのミュージシャン?!UK・USのあらゆる大御所・若手バンドからリスペクトされる彼らの音楽とは?
ミュージシャンたちによる評判
リアム・ギャラガー(Oasis):「(ブリットポップについて)ひでえバンドも山ほどいた。たぶんまともなのと言ったら、OasisとSupergrassくらいで…その他の連中はただのパロディさ!Supergrassはまさにブリットポップって感じだよな」
デーモン・アルバーン(Blur):「このバンドは間違いなく今年のNO.1 UKバンドになる」(Supergrassがデビューしたての頃の発言)
ブレット・アンダーソン(Suede):「過小評価されているバンド」
ロバート・スミス(The Cure):「(Supergrassの曲『Alright』について)頭がおかしくなるくらいハッピーで泣きそうになる!」「お前たちを見てると俺らの若い頃を思い出す」
上記の発言はすべてSupergrassに関するものだ。
また彼らは先輩のバンドであるFoo Fighters、Radiohead、Oasis、Blurなどのツアーのサポートアクトを務め、後輩バンドのColdplay、Arctic Monkeysのツアーサポートも務めている。
そんな幅広いミュージシャンたちから愛されるSupergrassの音楽について紹介します。
概要
Supergrassは前身バンド「ザ・ジェニファーズ」を経て、1993年に結成されたバンド。
エネルギッシュなポップロックが基調だが、彼らは多様な音楽を研究しているためポップロックをという土台にグラムロックやサイケデリック、アシッドフォークなどのジャンルを織り込んでいる。
影響を受けたアーティストはBuzzcocks、The Jam、Madness 、David Bowie、The Kinks。
またメジャーデビュー当時の彼らの若さは凄まじかった。
- ギャズ・クームズ(ボーカル・ギター)・・・18歳
- ダニー・ゴフィー(ボーカル・ドラム)・・・20歳
- ミック・クイン(ベース)・・・25歳
- ロブ・クームズ(キーボード)・・・22歳
「この若さで曲の完成度が高すぎる、末恐ろしい」と当時の誰もが思っていたと思う。
またSupergrassがあらゆるバンドのオープニング・アクトに選ばれる最大の理由は一つ。
「絶対にオーディエンスを盛り上げてくれる」からだ。
Supergrassの音楽は凄まじく、彼らの曲を一切知らない人が聞いてもハッピーになる曲が多く、3分ぐらいで盛り上がる曲をたくさん持っている。
オープニング・アクトをするのにこれ以上ないほどベストな音楽性を持っている。
おすすめの曲
Caught by the Fuzz
1stアルバム『I should Coco』収録の曲でシングルカットされている。
アップテンポで特にベースのフレーズが気持ちい曲。
曲はボーカルのギャズが15歳の時に大麻の所持で逮捕され、両親や周りの関係が気まずくなったことの心情を描いたものだそうです。
UKシングルチャート43位。
『Mansize Rooster』
1stアルバム『I should Coco』収録の曲でシングルカットされている。
曲のはじめは四打ちのダンサブルなリズムのピアノとドラムが特徴的で、サブになると8ビートに変わりアグレッシブなポップパンクのような曲調に変化する。
UKシングルチャート20位。
『Alright』
1stアルバム『I should Coco』収録の曲でシングルカットされている。
ミドルテンポで爽やかな曲調!
聞いていると本当に落ち着き、心が軽くなる曲。
ロバート・スミス(The Cure)がこの曲を「頭がおかしくなるくらいハッピーで泣きそうになる!」と絶賛した。
PVもイギリスって感じのユーモアあふれる映像になっておりオススメ。
UKシングルチャート2位。
『Going Out』
2ndアルバム『In It for the Money』収録でシングルカットされている。
エネルギッシュなポップロックとは変わって、この曲は後期ビートルズのようなサイケデリックポップさを感じる。
ミドルテンポでオルガンのサウンドがフューチャーされている。
UKシングルチャート5位。
『Richard Ⅲ』
2ndアルバム『In It for the Money』 収録でシングルカットされている。
この曲はハードロック調のブリットポップの理想を体現したような曲。
曲の終わりは少し消化不良な終わり方をするが、気分を盛り上げてくれるに違いない。
『Alright』と並ぶ、UKシングルチャート2位。
おすすめアルバム
『I should Coco』(1995年/1stアルバム)
デビューアルバムでありバンドの最高傑作と評される。
僕もこのアルバムは多数のブリットポップアルバムの中で「最もエネルギッシュでポップなアルバム」だと思う。
ただやみくもに明るい曲がいっぱい入ってるだとか、テンポの速い曲が多いからテンションが上がるだとかそんな低次元な評価ではこのアルバムを語れない。
アルバムを一から通して聴くときに、リスナーにとって気持ちの良い曲順が存在する。
『I should Coco』に収録されている曲全て『リスナーを気持ちよくする最も適した曲順』に配置されている。
聴いている途中に(そろそろスローテンポで爽やかな曲があったらいいな)って時には必ず次にそんな曲が流れるようなアルバム。
もちろん全英チャート1位を記録したアルバム。
必聴のアルバムだ。
『In It for the Money』(1997年/2ndアルバム)
セカンドアルバムであり、この曲もかなりポップで聞きやすい!
バンドの最高傑作と呼ばれるデビューアルバムと比べても、個々の楽曲のクオリティは負けていないアルバムだ。
全英チャート2位を記録したアルバム。
The Prodigyのリアム・ハウレットがこのアルバムを称賛し、1997年でのお気に入りアルバムの一つであると公言している。
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