おすすめ曲
Come Out and Play
3rdアルバム『Smash』収録曲、シングルカット曲。
ミドルテンポと中東風のエスニックなギターフレーズが特徴的なナンバー!
曲のメッセージはいたって単純!
「ガキども、カッコつけて不良やギャングと関わるな!」
ファッション感覚や興味本位でそんな連中と遊んでいると人生台無しになる、という真面目なメッセージが込められている。
The Offspringはチャラついたイメージがあるが、フロントマンのデクスターは超インテリ(博士)!
基本的に日常生活で見られるようなアメリカのダメな部分や青春の罠について曲を書くことが多い!
このような姿勢が陰陽問わず多くのファンを獲得できた理由の一つだと思う。
この曲はUSメインストリームロックチャートで10位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは1位を記録した。
Self Esteem
3rdアルバム『Smash』収録曲、シングルカット曲。
結構スローテンポでグルーヴ重視、従来のパンクではあまり見られない曲調だ!
曲名は日本語で「自尊心」!
しかし曲はそんな自尊心のかけらもない男の物語!
男には彼女がいるが、その彼女は男をいいように利用するし浮気もする。
でも男は情けないことにそんな彼女に怖気づいて「別れよう!」なんてとても言えないって曲!
グランジブームの名残があるようで、イケてな奴目線の曲ゆえに当時はかなり評価された!
この曲はUSメインストリームロックチャートで7位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは4位を記録した。
All I Want
4thアルバム『Ixnay on the Hombre』収録曲、シングルカット曲。
日本で一番有名なThe Offspringの曲の一つであり、彼らの代表曲!
たった1分55秒の曲だがかなりのハイテンポで暴風のようなパンクロックソング!!
出だしの「Okay, Ya Ya Ya Ya Ya! 」でもうテンションが一気にトップギアに代わってしまう!
初心者におすすめの曲!
曲の内容は「ただ誰かに支配されたくない!」というストレートな気持ちを歌った曲。
またこの曲のPVで”タイツをかぶりながらピアノを弾く男”が登場するが、その正体はMelvinsのバズ・オズボーンである!
この曲はUSメインストリームロックチャートで18位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは13位を記録した。
Pretty Fly (For A White Guy)
5thアルバム『Americana』収録曲、シングルカット曲。
先ほどの「All I Want」に並んで日本で有名なThe Offspringの曲の一つ。
曲の出だしを聴いただけで多くの人が「アッ!これか!」ってなると思う!
デクスター曰く、この曲は初期のBeastie BoysやRun-DMCの影響を受けていると公言している。
曲名を訳すと「かなりイケてる奴(白人のわりには)」。
曲の内容はアメリカの若者の中にいる”ワナビー(なりたがり、ミーハーのこと)”を皮肉った曲。
当時の白人の若者がギャングスタラップに憧れて怖い黒人のような恰好をする人が多かったらしく、そんなミーハーたちを弄ったような内容!
この曲はUSメインストリームロックチャートで5位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは3位を記録した。
The Kids Aren’t Alright
5thアルバム『Americana』収録曲、シングルカット曲。
バンドの中では珍しくシリアスな内容を扱った曲!
曲名を直訳すると「子供たちは平気じゃない!」
デクスターが地元に帰った際に、幼馴染達の不幸や悲劇を知りインスピレーションを受けて作曲したそうだ。
輝かしい未来を願っていたはずの子供たちが失業・計画外の妊娠・麻薬中毒などで未来が失われてしまったというヘビーな内容...
またこの曲は学園モノSFホラー映画の傑作『パラサイト』(1998年)のオープニングテーマとして採用された!
面白い映画なのでぜひ見てほしい!!
この曲はUSメインストリームロックチャートで11位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは6位を記録した。
Original Prankster
6thアルバム『Conspiracy of One』収録曲、シングルカット曲。
「Pretty Fly (For A White Guy) 」のようにかなり明るい曲!
しかし歌詞は結構難解...
曲の内容はざっくり言うと「自分に自信がないならいたずら小僧として生きろ!その方がまし!でもその報いはいつか必ず受けることになるけど!」って感じ。
何だか多くのパンクロッカーたちの末路を予言したこのような曲に聞こえる。
この曲はUSメインストリームロックチャートで7位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは2位を記録した。
余談であるがこの曲に参加しているラッパー”Redman(レッドマン)”は『チャイルド・プレイ/チャッキーの種』で本人役として出演しており、チャッキーに殺されている。
Hit That
7thアルバム『Splinter』収録曲、シングルカット曲。
キーボードをフィーチャーしたキャッチーなポップパンクソング!
曲名の「Hit That」とはヤル(性的な意味で)という意味。
この曲もアメリカ社会を皮肉った、いやむしろ諦観している内容だと思う。
若者は男女ともに異性と遊ぶ事ばかり考えている、交際関係なんてもう無茶苦茶、世界中の人々がある意味兄弟・姉妹みたいになってしまっている。
でも世の中そんなものだから気にすることない、そういうメッセージを感じる!
この曲はUSメインストリームロックチャートで6位を記録!
またUSオルタナティブエアプレイでは1位を記録した。
おすすめアルバム
『Smash』(3rdアルバム/1994年)
インディレーベルから発売されたにも関わらず全世界で1400万枚以上売れ、インディーズ史上最高のセールスを記録したモンスターアルバム!!
このアルバムはエピタフ・レコードというメロコア専門のインディーレーベルからリリースされたが恐ろしいほど売れた!!
このアルバムとGreen Dayのアルバム『Dookie』がポップパンク・メロコアブームを作ったといっても過言ではない!
ゴリゴリのハードコアサウンドと彼らのポップセンスが組み合わさったこのアルバムは破竹の勢いで世に広まった!
名盤ばかりリリースされた1994年の中でも、特に有名なアルバムの一つだと思う!
アメリカのUSビルボード200にて4位にランクインされた!
『Americana』(5thアルバム/1998年)
不幸なアメリカ人のライフスタイルを皮肉った彼らの代表的アルバム!!
デクスター曰く、このアルバムは「物事の状態と私たちの周りで起こっていることについての短編小説」について描いたもの。
つまりコンセプトアルバムなのだ。
Green Dayのように具体的な社会問題について真っ向から批判するのではなく、主に若者文化への皮肉を扱った!
またこのアルバムから音楽的にも大きな変化が見られた。
それはサルサやボサノヴァなどの中南米・ラテン音楽をと入れたこと。
パンクとそれら音楽を融合させたことによって、さらに陽気でポップな音楽性へと変貌した!
アメリカのUSビルボード200にて2位にランクインされた!
このアルバムは世界中で1000万以上の売り上げを記録した!
『Conspiracy of One』(6thアルバム/2000年)
音楽的成熟を果たした彼らの佳作アルバム!!
アルバムジャケットのロゴは今後のThe Offspringの象徴となっている。
このアルバムのプロデューサーはブレンダン・オブライエン!(Pearl JamやSound Garden、Korn、Rage Against The Machine、Red Hot Chili Peppersなどを手掛けた名プロデューサー)
全体的に楽曲の完成度が高い!
上記でおすすめの曲として紹介した「Original Prankster」はもちろんのこと、「Want You Bad」は良質なエモパンクってかんじでおすすめ。
「One Fine Day」もパーティーパンクって感じで盛り上げ曲として優秀!!
このアルバムはアメリカのUSビルボード200にて9位にランクインされた!
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