オルタナティブロックの巨星!!静寂と激情を操るインディー界の金字塔!
1986年、あるバンドが結成された。
バンドの名はPixies(ピクシーズ)。
リーダーのギター/ボーカルは大学を中退した髪の毛が薄いデブ、ブラック・フランシス。
ギターはリーダーの大学からの友人かつ服装がダサい男、ジョーイ・サンティアゴ。
ベースは妙に肩幅が広い人妻、キム・ディール。
ドラムはそのキム・ディールの夫の友人であり電気技師のデイヴィッド・ラヴァリング。
見るからに冴えない集団…
しかし当時誰が予想しただろう?
このPixiesが90年代のオルタナティブロックに多大な影響を与えることを。
上記の大物バンドたちがPixiesからの影響を公言している。
それだけではない!
Pixiesよりも先輩であるデヴィッド・ボウイやU2のボノまでもが彼らからの影響を公言しているのだ!
Pixiesの音楽の最大の特徴は静と動、静寂と激情。
クリーンギターと轟音ギターへのダイナミックな移り変わりという従来のギターロックにはないアプローチ。
また近親相姦や歪んだ恋慕、殺人、キリスト教社会・学歴社会への反発、死生観という歌詞を上記のようなギターに乗せて歌い叫ぶ!
90年代のオルタナティブロックのギターの雛型を作ったと言っても過言でない。
そんな彼らの音楽を紹介していく。
メンバー
ブラック・フランシス
バンドのリーダーでありボーカル/ギター。
本名はチャールズ・マイケル・キットリッジ・トンプソン4世。
バンドのほとんどの作詞作曲を手掛けている!
「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第67位にランクインしている。
音楽的影響はHusker Duやイギーポップ、キャプテン・ビーフハートなどから受けていた。
またシュルレアリスム映画への造詣が深く、『イレイザーヘッド』・『アンダルシアの犬』などの映画を楽曲の世界観に取り入れている。
大学時代にプエルトリコに交換留学で滞在していたため、スペイン語を曲名や歌詞に取り入れることも多い!(※ギターのジョーイも同じプログラムでプエルトリコに滞在していた。)
ジョーイ・サンティアゴ
ギタリスト、フィリピン系アメリカ人。
ブラック・フランシスと同じ大学に通っており、彼がブラックにデヴィッド・ボウイと70年代パンクを紹介し意気投合!
ギタープレイはレスポール、ジョージ・ハリスン、チェット・アトキンス、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パスやジミ・ヘンドリックスなどから影響を受けている。
キム・ディール
紅一点のベーシスト、コーラスも担当。
ブラックとジョーイが地元の新聞に載せていたバンド募集を見て、Pixiesに参加した!
ちなみにその応募内容は「Husker Duとピーター・ポール&マリーが好きなメンバーを求む」だった。
キムはPixiesに加入する前から音楽経験があったものの、ギターしか弾いたことが無くベースに関しては全くの初心者であった。
音楽的影響はSex Pistols、The Undertones、エルヴィス・コステロ、Siouxsie And The Bansheesなどから大きく受けている。
キムは双子の姉妹であり妹のケリーがいる。
Pixies解散後、その妹のケリーと共に結成したバンド”ブリーダーズ”も批評家たちから評価が高い。
↓是非聞いてほしい!
デイヴィッド・ラヴァリング
ドラマー。
キム・ディールの夫の友人であり、キムとは結婚式の披露宴で知り合った。
そしてキムの推薦によりPixiesのドラマーとして加入。
元々電気技師であったが、仕事の傍らで地元のバンドでドラマーをしていた。
Rushの大ファンである。
しかしスティーリー・ダンやLed Zeppelin、Devoなど様々な音楽からの影響も公言している。
次のページからおすすめ曲・アルバムを紹介!!
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