Meat Puppets(ミート・パペッツ)入門編【おすすめ曲・アルバム】

USオルタナティブ
画像出典:Meat Puppets HOME | Facebook

おすすめ曲

Plateau

2ndアルバム『Meat Puppets II』(1984年)、収録曲。

かなりカントリーやフォークに近い曲であるが、気だるさが前面に感じられる歌い方はグランジそのもの!

歌詞は人生を「高原(Plateau)」に見立てて抽象的に描いたものに思える。

Nirvanaの伝説的な公演『MTV Unplugged in New York』でカバーされた曲の一つであり、カークウッド兄弟が同公演でゲストとして参加した。

2008年にピッチフォークが発表した「史上最高の曲500」(※1977年から2006年までの最高の曲をまとめた本)に選ばれている。

Oh, Me

2ndアルバム『Meat Puppets II』(1984年)、収録曲。

悲しげなバラードソング。

それもそのはず、鬱そのものを描いた曲であるからだ。

ある成功者が成功し続けるあまり、そんな自分に対して理解が追いつかないし、そのうち人生の目的や人間関係の温かさまで見失ってしまうというもの。

Nirvanaの伝説的な公演『MTV Unplugged in New York』でカバーされた曲の一つ。

皮肉にも当時のカート・コバーンの気持ちを代弁していた曲であった。

Lake of Fire

2ndアルバム『Meat Puppets II』(1984年)、収録曲。

かなりのスローテンポのグランジソングって感じ。(でもこの曲が発表された当時はグランジなんて言葉はなかった。)

おそらく曲調はアシッドロックに近い。

Meat Puppetsのライブでは必ずといっていいほど演奏される曲。

Nirvanaの伝説的な公演『MTV Unplugged in New York』でカバーされた曲の一つ。

この曲はNirvanaカークウッド兄弟がカバーしたものが1995年にシングルカットされている。

USメインストリームロックチャート22位を記録!

Up on the Sun

3rdアルバム『Up on the Sun』(1985年)、収録曲。

クリーンギターによるテクニカルなリフ・フレーズが癖になる彼らの名曲。

初めて聞く方におすすめ!!

ディストーションギターをあまり使わずクリーントーンを使ったのはポストパンクの流れを意識してのことだと思う。

2本のクリーンギターとベースのアンサンブルはオルタナティブロック界隈の曲の中でも随一だと思う。

Sam

7thアルバム『Forbidden Places』(1991年)、収録曲。

イントロがかなり印象的でギターとベースがプログレッシブロックさながらのハイテンポかつ複雑なフレーズを繰りだして始まる!

サウンド全体の切れ味が鋭い。

歌メロは高速スキャットやラップのようなものでであるのにもかかわらず、このような歌メロを兄弟でハモって歌う!

恐ろしい演奏技術の高さと歌唱技術の高さが伺える最高の一曲。

Backwater

8thアルバム『Too High to Die』(1994年)、収録曲。

Meat Puppetsで最も成功したシングル曲。

イントロのファズギターのフレーズのカッコよさでいきなり心が奪われる。

しかもメロディ全体が聞きやすい!!

初心者におすすめの1曲!

でもポップであるがゆえにアングラ感を求めている人の希望には添えなさそうな曲ではあるが...

Pasteが発表した「最高のグランジソング50」にて15位に選ばれた。

USメインストリームロックチャート2位を記録!

USオルタナティブエアプレイ11位を記録!

USビルボードホット10047位を記録!

Scum

9thアルバム『No Joke!』(1995年)、収録曲。

今までとは打って変わってグルーブ感を意識したグランジソング。

サウンドもよりヘヴィーになっている。

USメインストリームロックチャート20位を記録!

USオルタナティブエアプレイ23位を記録!

おすすめアルバム

『Meat Puppets II』(2ndアルバム/1984年)

彼らが初めてハードコアパンクにサイケデリックロックやカントリーを導入した記念碑的名盤!!

名門インディーレーベル「SST Records」からリリース。

1stアルバムではゴリゴリのハードコアパンクをやっていたMeat Puppetsは、メンバー全員が「ただうるさくて速い曲をするのに飽きた」と言いだして本作では彼らのルーツともいえるカントリー/フォークサイケデリックロックを導入した。

(同じくHusker Duも同時期にハードコアパンク古き良きロックの歌メロを導入していた。)

その実験的かつアバンギャルドな音楽は主に批評家たちや同業者たちから高評価を受けた。

ピッチフォークが選ぶ「1980年代のベストアルバム」にて94位にランクイン。

またSlant Magazineが選んだ「1980年代のベストアルバム」でも91位にランクインした。

『Up on the Sun』(3rdアルバム/1985年)

彼らの最高傑作だと名高いテクニカルなギターフレーズが堪能できるアルバム!!

サウンドそのものはポストパンクの感じであるが、ギターフレーズは主にカントリーやサイケデリックロックからの影響を強く感じる。

前作に比べるとテンポががよいドライブ感のある、ノリが良い音楽が多い。

そして歌詞の内容は牧歌的なのでパンクらしいは薄いが、確実に新しい音楽という雰囲気を感じる。

専門家からはザ・グレイトフル・デッドニールヤングからの影響が強いという評価をされる。

このアルバムからカレッジラジオを中心に人気を得るきっかけとなる。

『Too High to Die』(8thアルバム/1994年)

バンド史上最も売れたグランジを前面に押し出したアルバム

このアルバムはメジャーレーベルのロンドンレコードからリリースされる。

アルバムのプロデューサーはButthole Surfersのギタリスト、ポール・リアリーが担当した。

この時期はNirvanaの伝説的な公演『MTV Unplugged in New York』Meat Puppetsが参加したことやカート・コバーンの自殺も相まってヒットした。

だがそういう情勢を抜きにしてもこのアルバムの「Backwater」・「We Don’t Exist」・「Station」・「Violet Eyes」など名曲が多いため良いアルバムであることは変わりない。

このアルバムはUSビルボードチャート200では62位を記録。

2014年にAlternative Nationで発表された「1994年のオルタナティブロックアルバムトップ10」にて9位ランクイン。

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