The Jesus and Mary Chain (ジーザス&メリーチェイン)入門編【おすすめ曲・アルバム】

UKオルタナティブ
画像出典:The Jesus And Mary Chain - HOME | Facebook
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耳を引き裂くような轟音の中で奏でられる甘いメロディ!シューゲイザーというジャンルの始祖的存在!!

80年代のイギリスのアンダーグラウンド音楽シーン。

その当時「セックスピストルズ以来の衝撃」と評されたバンドが産声を上げた。

その名はThe Jesus and Mary Chain (ジーザス&メリーチェイン)

彼らはセックスピストルズのような過激なパフォーマンスも勿論していたが、音楽に関してはピストルズとは一線を画す。

彼らの音楽は轟音の中でささやくメロディ!

フィードバック奏法から耳がちぎれるのではないかと思えるほどの轟音を鳴らし、その轟音にのせて甘いメロディを歌うというスタイルが後の音楽シーンに多大な影響を与えた。

Pixies

Death Cab for Cutie

Blur

My Bloody Valentine

Dinosaur Jr.

などイギリス・アメリカの問わず後続のバンドに影響を与えている。

そんな彼らの音楽について紹介していく!

おすすめ曲

Upside Down

アルバム未収録の彼らのデビューシングル。

無機質なドラムに乗せてまるで今にもアンプがぶっ壊れるのではないかと思えるようなノイズを放つ!!

「ピストルズ以来の衝撃」と言われるだけのことはある。

しかし歌は鼻歌を歌うかのようにポップに歌う!

1984年11月にリリースされ、インディーレーベルからの発売であるのにも関わらず5万枚の売り上げを記録した!

またそのインディーレーベルとは後にOasisMy Bloody ValentinePrimal Screamなどの大物バンドを輩出する名門クリエイション・レコード

Just Like Honey

1stアルバム『Psychocandy』収録曲、シングルカット曲。

ドリームポップを彷彿させるかのような甘いメロディと心地よいノイズに包まれた曲!

またオープニングのドラムプレイはロネッツ「Be My Baby」のパロディ。

UKシングルチャート45位を記録した。

またこの曲は後によくタイアップに使われている。

2003年に公開されたソフィア・コッポラ監督作品『ロスト・イン・トランスレーション』のエンディングで使用された。

また2011年のフォルクスワーゲンのCMにも起用された!

Never Understand

1stアルバム『Psychocandy』収録曲、シングルカット曲。

王道のロックンロールという感じだが、そのスタイルと彼らのノイズが融合されて最高にクール楽曲となっている!

UKシングルチャートで47位を記録した!

また批評家からの評価が高く、1985年にNMEが選ぶ「トラック・オブ・ザ・イヤー」(その年一番良い曲)にこの曲が第1位に選ばれた!

Darklands

2ndアルバム『Darklands』収録曲、シングルカット曲。

この曲はかなりメランコリックでしっとりとしたギターポップソング

ノイズはかなり控えめだ!

歌詞の内容も暗く、「天国でも地獄でもない闇の国へ行きたい」という悲壮感・寂寥感漂う内容となっている。

彼らの代名詞ともいえるノイズが控えめであるが、ファン人気の高い一曲だ!!

UKシングルチャートで33位を記録した!

Blues From A Gun

3rdアルバム『Automatic』収録曲、シングルカット曲。

バンドの中でも1位2位を争うほどロックでかっこいい曲!!

当時のトレンドを考えるとドストレートなロックンロールソングなんて時代遅れだったのだが、彼らはそれを堂々とプレイし大衆を納得させた!

結果この曲はバンドの出世作となった!!

UKシングルチャートで32位を記録した!

それ以上にアメリカで人気を博し、USオルタナティブエアプレイにて1位を記録した!

Head On

3rdアルバム『Automatic』収録曲、シングルカット曲。

New Orderのようなリズムに乗せて、ポップなノイズと爽やかなメロディを奏でる良曲!!

バンドの中で一番ポップで聞きやすい曲!

ニューウェーブ的なリズムとガレージロックサウンドの融合という割と画期的なアプローチに驚かされる。

UKシングルチャートで57位を記録した!

アメリカではカレッジラジオを中心に人気を博し、USオルタナティブエアプレイにて2位を記録した!

Pixies Cover

またこの曲はPixiesがカバーしており、シングルとして発売もしている。

USオルタナティブエアプレイにて6位を記録した!

原曲のニューウェーブ的アプローチは全くなく、アグレッシブなリズムを刻み続ける!

また彼らの代名詞ともいえる「静と動」もこの曲で表現されており、原曲よりもより激しい曲調にアレンジした。

名カバーであることは間違いない!!

Far Gone And Out

4thアルバム『Honey’s Dead』収録曲、シングルカット曲。

The Jesus and Mary Chain流のダンスロックナンバー

当時のトレンドであったマッドチェスターをうまく取り入れた楽曲。

ダンサブルかつノイジーなギターに注目してほしい!!

UKシングルチャートで23位を記録した!

アメリカではUSオルタナティブエアプレイにて3位を記録した!

おすすめアルバム

『Psychocandy』(1stアルバム/1985年)

「ピストルズ以来の衝撃」と称され、後のシューゲイザーというジャンルに多大な影響を与えた歴史的名盤!!

このアルバムの一番の功績は、「耳障りなギターノイズ」「60年代の甘いメロディ」の組み合わせの良さを発見したことであった!

この組み合わせは非常に心地よく、リスナーを夢見心地な気分にしてくれる!!

それゆえ後のシューゲイザーと呼ばれるジャンルの形成に多大な影響を与えた!

UKアルバムチャートでは31位

USビルボードチャートでは188位を記録した。

しかし売り上げ以上に批評家や専門家たちからの評価が高かった。

1985年、NMEはこの年のベストアルバムランキングにて当アルバムを第2位に選んだ!

また2003年にローリングストーン誌が発表した「史上最高のアルバム500」にて268位に選ばれた!

またピッチフォークが選んだ「80年代のベストアルバム」にて第23位にランクインされた。

ロック好きにとってはまさしく必聴のアルバムである!

『Darklands』(2ndアルバム/1987年)

前作のノイズ感は抑えめに、よりメロディアスな方向へ進化したギターポップアルバム!

Darklands」を筆頭に「April Skies」「Happy When It Rains」などよりメロディを重視したギターポップソングが並ぶ。

前作から音楽性ががらりと変わっているのにも関わらず、曲のクオリティの高さからファンを唸らせた。

Teenage Fanclubが好きな人にはたまらないアルバムだと思う。

UKアルバムチャートでは5位とキャリアハイを記録した。

USビルボードチャートでは161位を記録した。

『Automatic』(3rdアルバム/1989年)

シンセベースと打ち込みドラムを導入し、ハードさとポップさが際立ったアルバム!

このアルバムからシングルカットされた「Blues From A Gun」「Head On」がアメリカでヒットし、同国でのバンド人気に火がつくきっかけとなった!

非常に聞きやすいアルバムなので、初心者はこのアルバムから聞くのも良いと思う。

UKアルバムチャートでは11位を記録した。

USビルボードチャートでは101位を記録した。

外部リンク

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